《POWER PUSH》村井良大インタビュー①笑顔を封印して挑んだ映画『醒めながら見る夢』

  • 2014-5-10

辻仁成さんの監督・脚本で、恋人とその妹との関係に揺れる劇作家が、真実の愛を探求する姿を描いた映画『醒めながら見る夢』が、5月17日より公開! 2011年に上演された同名の音楽劇に続き、映画版にも出演する村井良大さんに直撃Part.1!テーマは……

心を閉ざした寡黙な青年・文哉を演じた村井良大さん

心を閉ざした寡黙な青年・文哉を演じた村井良大さん

■言葉や感情を表に出さない分、”目”の芝居を意識しました

《『醒めながら見る夢』あらすじ》
劇団の人気演出家・優児(堂珍嘉邦)とその恋人で劇団の看板女優だった亜紀(高梨臨)はひそかに結婚し、暮らし始めていた。優児は次回公演の準備を始めたばかり。そんな彼の前に、ある日、亜紀の妹・陽菜(石橋杏奈)が現れる。亜紀に関する秘密を告げようとする陽菜に対して、頑なに冷たい態度をとる優児。しだいに優児は、陽菜ばかりでなく、周囲をも遠ざけるようになった挙句、「劇団をやめる」と言い始める。そればかりか日々やつれ、表情を失っていった。
そんな彼を見かねた劇団主宰・竜也(松岡充)が、優児の家を訪ねるが、そこで優児と亜紀の生活に隠されていた秘密が明らかになる。
一方、陽菜は孤独な青年・文哉(村井良大)と知り合い……。
京都の街が一年でもっとも活気づく祭の季節を舞台に、男女の切ない想いが交錯する――

――本日は映画『醒めながら見る夢』に出演する村井良大(むらい りょうた)さんにお話を伺います。村井さんは、2年前に上演された音楽劇『醒めながら見る夢』にも出演されていましたね。今回、映画にも出演することになった、今のお気持ちは?

村井 率直にうれしかったですね! 映画では設定も少し違っていて、僕は音楽劇では悪魔役で出演しましたけど、今回はちゃんと人間の役で出演しています(笑)。

――村井さんが演じる文哉(ふみや)は、感情を表に出さない青年の役ですが、演じる上で苦労した事などはありますか?

村井 撮影現場でも、なるだけしゃべらず、笑わないでいました。

――取材などでお会いする村井さんは、いつもニコニコしているイメージなので、ちょっと意外です。それで生活に支障はなかったんでしょうか?(笑)

村井 特に支障はなかったですけど、息苦しい感じでしたね。生きている感じがしないんですよ。ただ、そこに「居るだけ」って感じでした。感情を表に出さない分、僕の中では”目”を作りたいなと思ってて……。

――目ですか?

村井 はい。”静かな目””重い目”を作りたいなと思って、そのようにやってみました。多分、文哉を演じている時の目は、どこかに感情を置いて来たような、ピントが合ってない目をしていると思います。

――文哉の心の在り方や役作りに関して、監督の辻さんとどのようなお話をされたんでしょうか?

村井 最初の衣装合わせの時から、いろいろお話をさせていただきました。「全然笑わなくて、言葉も全くスラスラ言わずにボソボソと喋るような感じ。でも心の中には純粋な気持ちがあって、本当は人の心を見つけたいとすごく思っている。そんな矛盾した感情を持つ複雑な男の子」というのを言われました。

※Part.2に続く

取材・文/近藤明子
スタイリング/吉田ナオキ
ヘアメイク/HAMA

☆Information

『醒めながら見る夢』
5月17日(土)、新宿武蔵館ほかにて全国順次ロードショー!
監督・脚本:辻仁成
主題歌:堂珍嘉邦
出演:堂珍嘉邦、高梨臨、石橋杏奈、村井良大/松岡充/高橋ひとみ
制作・配給:キノフィルムズ
■東京舞台挨拶
2014年5月17日(土)
1回目10:30の回 上映終了後
2回目13:20の回 上映開始前
会場 新宿武蔵野館1(両回とも)
登壇者 堂珍嘉邦、高梨臨、石橋杏奈、村井良大(敬称略/予定)
■名古屋舞台挨拶
2014年5月24日(土)
開場10:00 開演10:30(上映後12:20~舞台挨拶)
会場 センチュリーシネマ センチュリー1
登壇者 堂珍嘉邦(予定)
■大阪舞台挨拶
2014年5月25日(日)
1回目 12:05の回 上映終了後(開場11:50)
2回目 14:30の回 上映開始前(開場14:15)
会場 テアトル梅田 シアター1(両回とも)
登壇者 堂珍嘉邦、村井良大(敬称略/予定)
■京都舞台挨拶
2014年5月25日(日)
会場 京都シネマ
登壇者 堂珍嘉邦、村井良大(敬称略/予定)
※京都舞台挨拶の時間やチケットの発売方法に関する詳細は、5/10(土)に公式サイトにて発表予定です。
《公式サイト》
http://sameyume-movie.com/
※監督名「辻」のシンニョウは点1つ

(C)2014「醒めながら見る夢」製作委員会

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