2022-6-25

7月1日より東京・博品館劇場にて上演される、舞台「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」(通称：ままない)。

原作は、葵遼太氏が初めてオリジナルで書き下ろし2020年に発表した同名小説。鮮烈なタイトルが話題となり、発売当初から多くの書店員に支持され続けています。脚本・演出は俳優、構成作家・脚本家として活動中の開沼豊氏手掛けます。

彼女を失い、悲しみを抱えたまま高校三年生をやり直す主人公・晃を、舞台やテレビドラマで活躍の場を広げる松本岳さん、晃とバンドを組むことになるクラスメイトを輝山立さん、関根優那さんら実力派若手俳優が演じます。また、吃音を抱えながらも綺麗な歌声を持つ御堂を務めるアイドル・グループ“いぎなり東北産”の伊達花彩さんは、本作が舞台初挑戦となります。

本作は出演者によるバンドの生演奏も見どころです！松本さんがベース、伊達さんがボーカル＆ギター、関根さんがキーボード、輝山さんがドラムを担当します。

(左から)松本岳さん、輝山立さん

スマートボーイズでは主人公・佐藤晃役の松本岳さん、晃のクラスメイト・和久井順平役の輝山立さんのインタビューを前後編の2回に渡りお届けします！後編ではお二人の楽器歴や、共通で好きだというロックミュージックについてについて伺いました。(前編はコチラ)

【インタビュー後編】

──生演奏も見どころとなる本作。松本さんはベース、輝山さんはドラムを担当されます。松本さんはドラマ＆舞台『御茶ノ水ロック』でもベースを演奏されていましたが、ゼロから初めて二ヶ月で習得したと伺いました。

松本　当時、先生をつけていただいて1日2時間練習をしました。楽譜も読めなければ、1弦〜4弦・フレット(※弦楽器の指を抑えるくぼみの部分)っていう用語も分からないところからスタートで。当時は舞台上で披露する楽曲だけを必死に練習したので、ぶっちゃけ基礎はできないです(笑)。でもその時にベースをやっていたので、この作品に繋がったんだと思います。

──短期間でものすごい集中されていたんですね。舞台で使用したベースを購入するとカーテンコールで宣言されて、実際に購入されていましたが、その後はどうなっていますか……!?

松本　買い取ったんですけれど、その後は触ってなくて、家に4年間眠っていました(笑)。この作品のために掘り起こして、触りましたけれども、正直……練習の仕方から分からなくて(苦笑)。

──アハハハ。ではこれから本番までに仕上げてくるのを楽しみにしています。本番でもその自前のベースを使われるのでしょうか!?

松本　そうです！

──4年ぶりにファンの方もあのベースを拝めますね。楽しみにしています！続けて輝山さんにお伺いします。ドラム経験者とのことですが、ドラムを始めたきっかけはなんでしょうか？

輝山　偶然なんですけどこの作品と似ていて。僕の高校では、3年生が卒業イベントで出し物をする伝統があって、高校1年生の時に、卒業イベントでサッカー部の3年生の先輩方のバンド演奏がめちゃくちゃかっこよくて、衝撃を受けて。

帰り道に友達に『楽器やろうよ』って誘ったのがきっかけです。夕方17時には部活が終わる学校だったので、友達はギター、僕は電子ドラムを買って、放課後家で練習していました。どんどん楽器ができるようになっていく過程が楽しかったです。

それで3年生の卒業イベントで、ベースとボーカルも入れて4人で1日限りのバンドをやりました。この1日のためだけに3年間ドラムを練習しましたね。この作品でも1日のためだけにみんなで頑張って練習するので、似ているなと思いました。

──すごい偶然!! まさに選ばれるべくして選ばれたお二人なのでは！ちなみに何の楽曲を披露されたのでしょうか?

輝山　その時はMONGOL800の『あなたに』と、RADWIMPSの『もしも』、ELLEGARDENの『Funny Bunny』(※原曲はthe pillows)、そして最後にマキシマムザホルモンやりました(笑)。

──とても盛り上がる選曲だらけですね！ホルモンといえばドラムがめちゃくちゃ激しいイメージがありますが、輝山さん大変だったのでは!?(笑)。

輝山　ホルモンの時だけ、ドラムには別のバンドの人が入って、僕はボーカルに引っ張られて、なぜかデスボイスを任されるという(笑)。カオスですけどいい思い出ですね。

──アハハハ！めちゃくちゃ楽しそうですね。ちなみに今までファンのみなさんの前でドラムを披露したことはありますか?

輝山　以前にイベントで一回だけ披露させていただいたことありますが、作品としてはやったことがないので、披露するのは4年ぶりくらいです。

──お二人ともファンの皆さんの前で楽器を披露するのは期間としては同じくらいですね。学生時代にいろんな音楽に触れてきたと思うんですけど、好きなバンド曲はありますか？

松本　さっき輝山くんが挙げてましたけどELLEGARDENとかよく聞いていましたね。『風の日』が好きです。

輝山　『風の日』いいよね。

松本　でもさっき挙げていた『Funny Bunny』もめっちゃ好きですよ。ELLEGARDEN世代だもんね。

輝山　みんな聴いてたよね。

松本　ロックバンドを聴くのが好きでしたね。メロコアとか。

──―では、当時カラオケでよく歌っていた曲は？

松本　モンパチじゃないかな。

輝山　モンパチ歌ったよね。みんなでカラオケ行くとRAD、BUMP（OF CHICKEN）、エルレが取り合いでした(笑)。

──そしたらアーティスト名を言うので、そのアーティストをカラオケで歌うならこの曲『〇〇』をお二人同時に挙げてください！ RADWIMPSなら？せーの！

松本　『トレモロ』
輝山　『セプテンバーさん』

──続けて、BUMP OF CHICKENなら？せーの!!

松本　『sailing day』
輝山　『カルマ』

──最後に、ELLEGARDENなら？せーの!!!

松本　『風の日』
輝山　『ジターバグ』

松本　被んないねー！(笑)
輝山　被んないわ！(笑)

──お二人がカラオケに行っても喧嘩の心配はないですね(笑)。では、最近1番聞いている曲は？

松本　ハマってるのは昔から変わらなくて、“韻シストBAND”っていうジャズヒップホップグループが好きです！

輝山　YUIさんの『Good-bye days』。最近ずっと聴いていますね。青春の一曲です。

──音楽ライブやフェスは行かれますか？

輝山　僕はあまり行かないですね。

松本　僕は『京都大作戦』とか行ってましたね。ちなみに昨日も”MASSAN × BASHIRY”というアーティストのライブに行ってきました。僕が本当に好きなアーティストでめちゃくちゃかっこいいんですよ。舞台で楽器をやるので、勉強も兼ねてライブ見に行ったんですけれど、ご飯屋さんで弾き語りをしていて、最高でしたね。

──たっぷりとお話いただきありがとうございました。では最後に舞台を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願い致します。

輝山　出演させていただく事は決まっていたんですけれども、原作を読みながら『これは舞台化してほしいな！』って思ったのを覚えています。それくらい素晴らしい作品で、見てもらって損がないので、一人でも多くの方に見ていただきたいです！周りの人にオススメしたら『この舞台をススメてくれてありがとう！』って感謝されると思います(笑)。そういう風にできるように頑張りたいと思っていますので、ぜひ一人でも多くの人に広げていただけたら嬉しいです。お待ちしています。

松本　ままないは、絶対に見て欲しい作品です。お客さんの感想を早く知りたいくらい、僕は意気込んでいます。原作が本当に素晴らしいので、僕らはそれに力を添えるだけなんですけど。見た後に満足できる舞台になると思っているので、足を運んで生で見て欲しいです。

【インタビュー完】

舞台「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」は7月1日〜10日まで東京・博品館劇場にて上演されます。公演詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。