初共演の牧島 輝×小越勇輝が、就活生たちの心理戦を描いた青春ミステリに挑む!リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」意気込みインタビュー特集【前編】

  • 2022-5-30

本屋大賞にもノミネートされた話題の青春ミステリ『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成・KADOKAWA)を原作とした、リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」が2022年6月に上演!
IT企業の新卒採用、最終試験に残った六人の就活生による心理戦を描く今作より、スマートボーイズでは波多野祥吾 役の牧島 輝さん、森久保公彦 役の小越勇輝さんにインタビュー。今作への意気込みを、たっぷりと前後編でお届けいたします。

牧島 輝さん×小越勇輝さんの意気込みインタビューを前後編でお届け!

牧島 輝さん×小越勇輝さんの意気込みインタビューを前後編でお届け!

リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」メインビジュアル

リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」メインビジュアル

【作品紹介】
原作は、4大ミステリランキングを席巻し、「ブランチBOOK大賞2021」受賞など話題が止まらず、累計16万部(電子書籍含む)を突破した『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成・KADOKAWA)。
オーディオブック版の配信や、舞台(リーディングアクト)を含む、映画、漫画のトリプルメディアミックス化も発表されており、このリーディングアクト版のキャストには、W主演を務める牧島 輝さん、中村ゆりかさんをはじめ、小越勇輝さん、吉田健悟さん、高野麻里佳さん・山根 綺さん(Wキャスト)、京典和玖さん、佃 典彦さんと豪華俳優陣が集結。
脚本は真柴あずき氏、演出は山崎 彬氏が手掛け、究極の心理戦を描く「リーディングアクト」として、役者の動きや照明・音響効果を用いた演劇的な表現を取り入れることで、朗読劇と演劇の中間を目指した作品づくりが行われます。

■リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」
波多野祥吾 役:牧島 輝さん×森久保公彦 役:小越勇輝さん 対談インタビュー【前編】

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――今回が初共演となるお二人は、話題のミステリー小説『六人の嘘つきな大学生』を、リーディングアクトという形式で演じられます。まず、今作への出演が決まってどう思われましたか?

牧島 輝(以下、牧島) 僕はこの作品のことを、出演依頼をいただいて原作を読むまでは正直知らなかったんです。就活を描いた作品で、僕は就活をした経験もほとんどないんですが、このお仕事をしているとオーディションが就活みたいなものかな、と共感できることもありましたし、グループディスカッションのように、みんなで一つのチームを作って向き合っていた中で、そのメンバーが急にライバルになってしまうというのも、どういう気持ちなんだろう、きっとすごくしんどいだろうなっていう想像はできました。ミステリー小説としても惹き込まれて、読んでいて面白かったです。

牧島 輝さん

牧島 輝さん

――そしてリーディングアクトという形式での上演も、まずは気になるところかと。

牧島 そうですね。僕が今まで経験した朗読劇の中でも、僕の役にはモノローグも挟まりますけど、基本的にはちゃんと会話のやり取りで進んでいく本だなと思ったので、これは面白くなるんじゃないかなって感じましたね。

――小越さんはいかがでしょうか?

小越勇輝(以下、小越) 僕もお話をいただいてから原作を読みましたが、まず朗読劇をやったことがなかったので、どんな風になるんだろうなって。まだ先のことだし、その時になったらこういう感じで進むんだって実感できるのかな~とか思っていましたね。
あと、最初は朗読劇って聞いていて、途中で呼び方が変わって「リーディングアクト」になったんですが、その「リーディングアクト」とはなんぞや、みたいな(笑)。今も、普通の朗読劇とはどう違うんだろうとは考えていて、稽古が始まっていくにつれて掴めてくるのかなと思うんですけど。

小越勇輝さん

小越勇輝さん

――作品の内容やテーマには、どんな印象を受けましたか?

小越 僕は全く就活をしたことがないですし、大学にも行っていないので、これは僕が知らない世界だなって。大学生のノリとか、考え方とか、就活をしている時の気持ちの起伏や、感情的な部分っていうのも、想像することしかできなくて。
でも、この本の登場人物たちのことを、僕もまた一部しか切り取って見れていないと思うんですけど、「きっと、こんな気持ちになるよな」っていう。自分も人に見てもらう、判断してもらうことが多い仕事なので、表に出ている部分を見てもらって、それでどう評価されるのか……本を読んでいても、そのすごく分かりやすくて繊細な部分が、自分と共感する部分だったり、繋がる部分に感じられたので、人に評価される危うさや、そこで揺れ動くものは大事に表現できたらなと思いました。

――今回は動きの演出も加わったリーディングアクトという形になりますが、小越さんは朗読劇には初挑戦ということで。朗読劇には、どんな印象をお持ちでしたか?

小越 「なんで、本を持ってやるんだろうな」って思います(笑)。だって、手元にあったら見ちゃうし……「覚えちゃった方が楽じゃない!?」って思うんですけど、きっと実際に挑戦してみたら、また違った良さがあるんだろうなと。まだ今は、色んな意味でドキドキしていますね。

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――では、朗読劇経験者の牧島さんはいかがでしょうか?

牧島 僕も、覚えちゃった方がやりやすいとは思うんです。でも、僕の経験から言うと、物語を読み届けていく中で、会話になっていくような瞬間に、本に向き合っているのか、自分に向き合っているのか、相手と向き合っているのか。本があるからこそ、どこを見ているのか、目に見える形でも分かりやすく関係性が表せたりもするんですよね。
舞台とはまた違うものとして、そういう風に楽しめる部分もあるのかなと思っています。

――それは実際に、朗読劇を経験されたからこその発見ですね。

牧島 広い空間で本だけに向かってというのが、僕にはなかなか難しくて……。だから、以前は本を覚えていった部分もあるんですけど、それが逆に良くなかったりすることもあって。「だったら普通に立って、お芝居した方がいいじゃん」というか。
でも反対に、目線は本に向かっているけど、「今、息が合ったな」っていう瞬間が楽しめるようになると、そこからどんどん空間が広がっていく感じがして。そうすると、観ている人にもより想像させることができるのかな、と思いながら演じていました。

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――確かに朗読劇には、お芝居で全てを見せるのとはまた違う、観客の想像力に委ねる部分もあるかもしれないです。

小越 そういえば、小さい頃に本を読んでもらった時にも、色んなものを想像していたような気がします。その頃に読んでもらった物語って、どんな話だったかはそんなに詳しく覚えていないんですけど、今思い出してみると、夢の中のように想像が広がっていく気持ちがあって……そういう感覚と似たようなものも、もしかしたら生まれるのかもしれないな、って今思いました。

牧島 それに朗読劇って、僕はステージ上にいるけれど、本を持っているからか、どこか俯瞰して見ている気もするんですよね。だからどちらの立場にもいられて、客席にいるお客さんとも一緒に物語を進めていく、っていう感覚になれたりするのかな。

――そうして挑むこの作品には、様々な伏線が張り巡らされており、どんでん返しが続く展開が魅力となっています。

牧島 僕はこういう、どんでん返しがあるお話が好きで。本を読んでいても、気付いたら自分もその場にいるような感覚になっていて……僕も登場人物を疑っていましたし、「なんだこいつ」って思ったりして。それをひっくり返された時には、「自分ってすごく、もしかしたら嫌な人間なのかもしれない」と思わされました(笑)。
誰しも人の一部を見て想像することしかできないし、その人自身にはなり得ないから、やっぱり目に見える部分で補完しちゃうことも多いけど、実際はそうじゃなくて、と終盤に向けて明かされていくのが気持ち良かったです。

小越 僕も読みながら、「こうなのかな」って色々予想しましたけど、それが全然違ったり、「ここが繋がっていたのか!」「そっちかい!」って驚かされるのが面白くて、どんどんページをめくって読み進めていました。
僕も登場人物たちのことは、本の中での姿しか見えないので、実際にどんな人かは分からないんですけど、人の一面しか見ていなかったり、決めつけから入る部分はどうしてもあるよな、と。それに「こうであって欲しい」って思う部分もあって、人の本質を知ることは、すごく難しいことだよなって改めて思いました。
あと、人は生きていく中で、どんな人でも多分嘘をつくと思うんですよね。それが悪いことかと言うと、別に悪いことではなかったり、良い嘘もあるだろうし。僕も結構「相手はどう思っているんだろう」とか考えがちなので、彼らの嘘にはリンクするものがありました。

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――ほか小説を読んでみて、特に印象的だったシーンや、何か感じたことはありますか?

牧島 やっぱり一回読んだ後に、もう一度読むと「うわぁ」って思いましたね。最初はなんの気なしに、サラッと読んでいた部分が「うわぁ、しんどい」っていう場面になる。
僕は波多野を演じるから、やっぱり波多野に感情移入して読んでいたんですけど、この面接が終わった瞬間の波多野の気持ちを考えると……なんか、しんどくなりましたね。

小越 僕は波多野と嶌(演・中村ゆりかさん)が一緒にいる時の、「地球からは月の、表の良いところしか見えないけど」という会話のシーンが印象的というか、引っかかっていて。
読み終わった後に自分が感じたことだと、人はやっぱり良いところ、きれいなところを見せようとするし、その部分しか見ない人もいて。でも、その裏には嘘があったり、隠している部分がある。そういうデコボコした感情って、なんだか悪いものに見えるけど、すごく繊細なものだし、デコボコが多ければ多いほど、その人がリアルに生きている、とも感じられる部分なんじゃないかなって思いました。

――隠している裏側も、その人を支えている部分になっている、と。

小越 そうですね。言葉で説明しようとすると、難しいんですが。

牧島 僕も今はこうやって静かに喋っていますけど、エビフライが大好きだし、家ではパンイチで急に踊ったりもするし、みんな、そういうもんですよね(笑)。それを他人が愛せるか愛せないかは別として、「そりゃあ、誰だってそうだよな」って。

――その中で、今回それぞれに演じる役柄については、どんな印象を持ちましたか?

牧島 僕が演じる波多野は、常々いい人を目指しているというか。ある意味、とっても自分に正直だし、誠実。いい人っていうのが、誰にとっていい人なのかは分からないけど、僕は読んでいて「いい人だな」って思いました。

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――役柄を表現するために、どんな役作りが必要だと思いますか?

牧島 役作りというよりは、こうした伏線が張られて、回収されていく物語なので、言葉を相当大切に置いていかないとな、とは思っています。
僕たちは本を読んで、目で見た文字が頭に残っているから「ああ、あの一言だ」ってなるけど、耳で聞いていると残らないかもしれない。今回は僕が担当するモノローグも多いし、そういう部分でも、ちゃんと役割を果たして頑張りたいなと思います。

――そして小越さんが演じる役柄にも、また違った難しさがありそうですね。

小越 はい。森久保は秀才で、頭が良くて……僕は頭が良くないんで、真逆ですけど(笑)。純粋にすごいなと思いますし、情報収集に長けているのも、彼の生まれ育った環境があって、そういう性格や、勉強熱心な姿になっていったんだろうなと。すごく人を見ていて、警戒心もあるし、弱い部分もあって……最初はすごくクールで、頭が良くて近寄りがたい人なのかなと思いましたけど、実は熱い部分もある。そういう内に秘めているものと、外に見える部分はうまく演じ分けて、森久保という人物をしっかり表現できたらと思います。

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(インタビュー後編へ続く)

リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」は、2022年6月22日~6月25日まで東京・さくらホールにて上演されます。ほか公演に関する最新情報は、下記のInformationより公式サイト、公式Twitterをご確認下さい。

©浅倉秋成・KADOKAWA/リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」製作委員会

☆Information

【公演概要】
リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」

原作
浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(KADOKAWA刊)

スタッフ
脚本:真柴あずき
演出:山崎 彬
制作:DMM STAGE/主催:リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」製作委員会(DMMSTAGE、ポリゴンマジック株式会社、TCエンタテインメント株式会社)

キャスト
波多野祥吾:牧島 輝
嶌 衣織:中村ゆりか
森久保公彦:小越勇輝
袴田 亮:吉田健悟
矢代つばさ:高野麻里佳/山根 綺(Wキャスト)
九賀蒼太:京典和玖
鴻上達章:佃 典彦

公演日程・劇場:
<東京公演>
2022年6月22日(水)~6月25日(土)
渋⾕区⽂化総合センター⼤和⽥4階 さくらホール
6月22日(水) 19:00●
6月23日(木) 14:00★/19:00★
6月24日(金) 14:00★/19:00★
6月25日(土) 12:00●/17:00●
※Wキャスト:●高野麻里佳 / ★山根 綺

チケット価格:
一階席 9,800円(税込)
二階席 7,800円(税込)
※全席非売品特典「L判ブロマイド3枚セット」付き。
※非売品特典は当日、劇場にてお渡しいたします。
※両席種同様の特典となります。

チケット取り扱い:
一般発売(先着)
受付期間:2022/5/26(木)12:00~
受付URL:https://l-tike.com/ra-6nin/
※公式サイト掲載の「新型コロナウイルス感染拡大防止に関しての取り組みとお客様へのお願い」をご確認の上お申込みください。
<チケットに関するお問い合わせ>
ローソンチケット https://l-tike.com/contact/

【あらすじ】
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」 だという告発文が入っていた。
彼ら六人の嘘と罪とは。

そして「犯人」の目的とは――。

≪公式サイト≫
https://ra-6nin.com
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/ra_6nin

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