2022-3-18

昨年、活動を休止していた女優・今泉佑唯さんの復帰作として舞台化され、連日sold outの盛況となり作品的にも高評価を得た舞台「修羅雪姫」の再演となる「修羅雪姫-復活祭 50th- 修羅雪と八人の悪党」が3月18日、東京・新宿の紀伊國屋ホールにて開幕しました。

「修羅雪姫」は、小池一夫原作・上村一夫作画で1972年2月に週刊プレイボーイにて連載開始。当時、｢子連れ狼｣｢御用牙｣等、次々と名作を生んだ小池一夫氏と、｢同棲時代｣という若者文化に影響を与えた傑作漫画の上村一夫氏がタッグを組んだ｢修羅雪姫｣は、ハードボイルドピカレスクロマンとして一大ブームを巻き起こし、1973年に梶芽衣子さん主演で映画化され大ヒットを記録しました。
また、クエンティン・タランティーノ氏に強い影響を与え、世界的ヒット映画｢キル・ビル｣の制作にあたり、精神的支柱になった作品でもあり、今年2022年、誕生から50周年を迎えます。

再演となる今作では、日本エンターテイメント化演劇の巨匠・岡村俊一氏が紀伊國屋ホール用に「修羅雪と八人の悪党」として、新たな構成演出を作り上げました。

開幕直前に公開ゲネプロ及び、舞台挨拶が行われ、主演の今泉佑唯さん、共演の高橋龍輝さん、瀬戸利樹さん、細貝圭さん、玉城裕規さん、池田純矢さん、構成演出の岡村俊一氏が舞台挨拶に登壇。開幕を目前に控えての心境や今作の意気込みなどを語りました。

（左より）玉城裕規さん、瀬戸利樹さん、今泉佑唯さん、高橋龍輝さん、細貝圭さん、池田純矢さん

今泉　この一年半、傷つけてしまう怖さも、傷つけられる怖さも体験して、生きるってこんなに辛いことなのかなということがたくさんありましたが、この作品に出会ったことで「生きるって楽しい」「生きるって素敵」と思うようになりました。この作品で何か伝えたいものを皆さんに少しでも届いていたら嬉しいです。

高橋　前回、素晴らしい舞台が出来て、今回再演ということで、すごくすごく楽しみにしています。無事に最後まで誰一人欠けることなく千秋楽までいけるようにレベルアップしていきたいです。

瀬戸　僕は今回からの参加ということで、すごく嬉しいです。自分自身初めての警察の役で銃を扱うのも初めてだったので、苦戦もしましたが、何とか頑張っています。最後まで楽しく頑張っていきたいです。

細貝　再演となりますが、キャストも劇場も台本も変わったこともあって、新作という形で観ていただけるんじゃないかと思います。たくさんの方々に届けていければと思っています。

玉城　今回からの参加になります。今のご時世、公演が中止になったりして、最後まで駆け抜けることがなかなか難しいとは思うんですけど、絶対に最後まで駆け抜けて皆様にこの作品の熱量やメッセージ性が届くように精一杯努めたいと思います。

池田　僕も今回から参加させていただいていますが、この作品をオファーを受けた最大の理由は、今泉佑唯という僕の中で天才だと思っている女優が主役として出演するということで、一番近くでその才能に触れてみたかったからです。世間に、そして世界に今泉佑唯の素晴らしさを伝えたいという、いわば「応援隊長」のつもりで、最後まで頑張りたいと思います。

岡村　今作は紀伊國屋ホール用に改良を重ねて、約3割ほど書き換わっています。また殺陣はもともとすごいことをやっていますが、前回よりも25％ほど増量していて、おかげで今泉の腕がパンパンになっています。

また「自身の役以外で演じてみたい役は？」という質問に、それぞれ希望の配役を選ぶ中、細貝さんが玉城さん演じる「王威龍」、玉城さんが細貝さん演じる「菊井征一郎」を指名。細貝さんは「8割ぐらい殺陣が減るなら王威龍。個性的でカッコいいです。ただ年齢の年齢なので、あんなに動き回るのは……」と条件付きながら選んだ理由を語ると、玉城さんも「選んだ理由は、圭ちゃんの下につくのが嫌なのと、圭ちゃんに殴られるのがどうしても我慢ならなくて。我慢しながら初日迎えたいです」と応酬し、2人のやり取りに登壇者も大爆笑でした。

【ゲネプロ写真】