醍醐虎汰朗・三浦宏規がハク役でWキャスト出演!舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』制作会見が開催!橋本環奈・上白石萌音のW主演で2022年3月より全国5都市にて上演

  • 2021-11-10

東宝創立90周年記念作品として、宮﨑駿監督の不朽の名作である『千と千尋の神隠し』が、舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』として2022年3月より上演されます。

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舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』のポスタービジュアル(左)橋本環奈さん、(右)上白石萌音さん

2001年の封切り以降、 爆発的な大ヒットとなり、2003年には米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞。日本での公開から18年が経った2019年には中国で初めて公開され大きな話題となるなど、壮大かつ独創的な世界観が日本のみならず世界中で愛され続けてきた、そんな『千と千尋の神隠し』が世界初演で舞台化されます。

スマートボーイズでは、2021年11月9日に都内にて行わた、舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』の制作会見の模様をレポートします。

今回、舞台化にあたり翻案・演出を手掛けるのは、ミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』の世界初演の潤色・演出を担い、そのほか『ナイツ・テイル』や『ダディ・ロング・レッグズ』など演劇史に残る名作を生み出してきた英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード氏。かねてより『千と千尋の神隠し』の大ファンだったジョン・ケアード氏は、来日の折にスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと対話し、宮崎 駿氏との対面も果たし、舞台化の許しを得たといいます。

そして、主演の千尋は、人気と実力を兼ね備え、今回が初舞台となる橋本環奈さんと、ドラマや舞台に加え声優や歌手としても活躍の場を広げる上白石萌音さんがWキャストで演じるほか、ハク役には、醍醐虎汰朗さんと三浦宏規さん(Wキャスト)、カオナシ役の菅原小春さんと辻本知彦さんに加え、映画版で湯婆婆/銭婆役の好演が記憶に鮮やかな夏木マリさん(朴璐美さんとWキャスト)をはじめ、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、翻案・演出のジョン・ケアード氏、共同翻案の今井麻緒子氏、そうそうたるキャスト・スタッフが集結しました。

【会見レポート】

●スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーからの挨拶

――原作の宮崎駿監督とは舞台化については話はされましたか?

鈴木敏夫(以下・鈴木) もう嫌になるくらいしましたね(笑)。今回『千と千尋』を舞台にしたいと言われた時に、彼は一番最初に「いいよ」って言ったんですよ。なぜかと言うと、「もう俺の手は離れたから。あんなに多くの人に支持されたからもう俺のもんじゃない。みなさんのものだ」そんな感じでした。

――この舞台の演出を出かけるジョン・ケアードさんが演出をされるに、あたりどこに期待していますか?

鈴木 『耳をすませば』という映画を作ったときにヒントにしたのが、イギリスの方が撮ったドキュメンタリーで、「イギリスの人が作るとこんなに面白くなるんだ!」と宮崎と2人で話したのを覚えています。宮崎も彼とは話して意気投合していましたから、ジョンは間違いなく素晴らしい舞台を作ってくれると思います。

――舞台『千と千尋の神隠し』カンパニーにエールを送ってください。

鈴木 『千と千尋』は僕の小さなガールフレンドである、10歳の女の子をモデルに作った映画だったんです。あれから20年、ちょっと感慨深いですね。みなさん舞台頑張ってください!

●ジョン・ケアード氏からの挨拶
ジョン・ケアード 鈴木さんがおっしゃりましたけれども、一番最初に見た時から『千と千尋』はすごく演劇的な作品だなと思っていたんです。これは絶対舞台になると常々思ってきた。鈴木さんと宮崎さんにお会いしたときに了承をもらえないだろうなと思いつつも、舞台化したいとお話をさせていただいたら、宮崎さんが「いいよ、やってみて!」って言ってくれて。でもその後に「どうやってやるの?」って言われて、逆に僕がパニックになっちゃいました(笑)。舞台化を許諾してくれたことを感謝しています。

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主演・千尋役の上白石萌音さん(左)と橋本環奈さん

橋本環奈(以下・橋本) 『千と千尋の神隠し』は、日本中の誰もが知っていて、そして世界中のみんなに愛されている作品だと思いますし、その中でも千尋役を演じさせていただくっていうのはもうほんとにすごく光栄なことだと思います。だからこそ演じると言う気持ちではなく舞台上で生きていけるように頑張りたいなと思っているんですけれど、私自身初舞台になります。なので右も左も何も分からない状態なので、これだけ周りのキャストのみなさんや、ジョン・ケアードさんもいらっしゃるので、みなさんの背中を見て、何でも吸収して、とにかくまっすぐぶつかって行けたらなと思っています。
演出も楽しみな部分がたくさんありますし、今隣にいてくれている萌音ちゃんが誘導してくれて、支えてもらっているので、ついて行きつつ、私自身もみなさんのことを少しでも引っ張っていけるような存在に変わっていけたらなと思います。私今まで緊張したことがないと思っていたんですけど、ここに立って初めて緊張と言うものを感じています。実際にお客さんの前で、生で千尋としてみなさんに思いを届けられたらいいなと思います。

上白石萌音(以下・上白石) 映画はもちろん大好きで、7歳の時に初めて見て、あまりの世界観と子供ながらに恐ろしさと、何か引き込まれるものを感じて、おいおい泣きながら最後まで見たそうです。本当に心に刻まれている作品を、演じることになったこの巡り合わせをすごく嬉しくありがたく感じています。プレッシャーを心地よく味方に感じながら、リスペクトと覚悟と責任を持って、しっかり演じさせていただきたいなと思います。映画を見れば見るほど、どうやってやるんだろうって『?』がたくさん飛ぶんですが、きっとジョンの頭の中に素敵なアイディアがたくさんあると思うので、それをしっかり体現できるように、精一杯千尋のように勇敢に頑張りたいと思います。

――ポスタービジュアルが解禁になりましたが、このポスターをご覧になっていかがですか? お互いのポスターを見た感想は?

橋本 同じ日に撮影して、萌音ちゃんの後だったので、さっき萌音ちゃんこんな感じだったんだよって見せてくれたんですよ。その時に2パターン撮るんだって知って。今日出来上がったポスターを初めて見させていただいたんですけど、舞台がいよいよ始まるんだなぁって言うワクワク感と、ちゃんと千尋としてポスターも飾れて、私自身も嬉しいですし、萌音ちゃんも今の雰囲気と全然違くて、すごいなぁと思いました。

上白石 私も後戻りができないところにきたんだなっていう思いで、さらに今流れているこの『千と千尋の』の音楽も相まって、「あー、いよいよ始まるんだ!」っていう高陽の中にいます。小さい時から顔が千尋に似てるって言われていたので、嬉しかったです。自分でもわりとしっくりきています。ここから内面も千尋に寄っていけるように頑張りたいなと思います。環奈ちゃんのポスターは「うわぁ、かわいい!」、1枚の絵として本当に素敵だなと思えるくらいとってもキレイですね。千尋の衣装もすごくお似合いですし、早くこの姿で動いている環奈ちゃんを見て私も刺激を受けたいなと、すごくワクワクしています。

――2人は初共演ですけれども、お互いの印象は?

橋本 プライベートで妹の(上白石)萌歌と仲が良いので、ずっとお会いしたいと思っていました。歌声もお芝居も素敵で、優しそうだなぁって印象があって、先日24時間テレビで初めてご挨拶をさせていただいて、裏表がなく、ほんとにイメージ通りです。一緒に走っていけると思うと心強いなって思います。

上白石 私も本当に安心感を感じます。初舞台で、しかも帝劇で主演って、私だったら足がもうガクガクなっちゃうと思います。環奈ちゃんは名実ともに、若い人たちの先陣をきってくれているような勇ましさがあるので、私の方が支えてもらうこととかも多くなってくるのかなと。私結構緊張しいなんですけど、さっき環奈ちゃんが初めて緊張してますっていうのがめちゃくちゃ衝撃的で、もうこの相方だったら全てを委ねられると、すごく安心感があります。きっと全然タイプの違う千尋になると思います。環奈ちゃんが稽古をする姿を見ていろんなことをもらいながら私もしっかりと千尋になれたら良いなと思います。

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醍醐虎汰朗さん

醍醐虎汰朗(以下・醍醐) 日本のみならず世界から愛される作品に参加できることを誇りにそして幸せに思っています。僕自身もプレッシャーを感じていて緊張するんですけど、それ以上にこんなに素晴らしい方に囲まれているので、胸を張りながら精一杯僕のできることをやれればなと思います。

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三浦宏規さん

三浦宏規(以下・三浦) 『千と千尋』という素晴らしい作品の、ハク役で携われることを本当に嬉しく、光栄に思っております。ハクを演じるにあたり、竜はどうやって表現するのか僕自身も楽しみにしています。この作品のファンの方がとても多いのでみなさまの期待を裏切らないように精一杯演じたいなと思っております。

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菅原小春さん(左)と辻本知彦さん。辻本さんが現段階で思い描いてるカオナシの動きを披露

菅原小春 「小春、カオナシなの? え、カオナシ、キレキレなの?」みたいなことをいろんな人から言われて(笑)。ジョンさん、どうするんだろう?と、私も何もわかっていないですが、カオナシはとても神秘的な存在なので、その生き物を人間の最大限の身体表現を使って1人でも多くの人の輝きになる生物をお届けできたらなと思っています。

辻本知彦 ワークショップを一度だけやったんですけども、舞台美術、衣装、井出さんの振り付けを見た時に、ワクワクさせられました。さらに、ジョン・ケアードさんの演出を見て、イギリスのミュージカルは、知恵がいっぱい詰まっていて、素晴らしいなと思いました。演出を受けて、自分が子供心に戻ったような感じがして、とてもワクワクして演出を受けるのって楽しいんだなと感じました。宮崎駿さんに関しては5歳のときにで初めて『風の谷のナウシカ』を見て、それが僕の人生の一部になっていますので、この作品を見に来てくれた方の人生の1部になれたらいいなと思っています。

夏木マリ(以下・夏木) 私はジョンとは『レ・ミゼラブル(’97-’98)』以来の再会でして、今回はジョンがこの世界をどのように作ってくれるのか、とても楽しみにしています。思い起こせば声をやらせていただいたのは20年前なんですね。20年後に、実演で舞台への出演が叶うとは思ってもいなかったので、とても楽しみなんです。声をやらせていただいた時とはまた別物として、私自身も新人のつもりで、フレッシュに取り組ませていただきたいと思います。

――映画版製作時の印象深いエピソードはありますか?

夏木 最初にアフレコに行った時に、湯婆婆を悪役だと解釈して、いろいろなプランを準備して作業に入って頑張ってやっていたんですね。そうしたら後ろから宮崎さんが来て、「あのね、スタジオジブリには上に鈴木敏郎って言う人間がいるんだと。彼は悪い人ではないんだ。彼は一生懸命仕事(お金勘定)をしてる人間なんだ。ある人にとっては悪く見えるけど、一生懸命仕事をしている人間なので、湯婆婆を悪者と捉えず、一生懸命油屋を守っているおばちゃんっていうことでやってください」というオーダーを受けまして、なるほどなと。当時は1人で声入れをするのでちょっと腹八分で不安で帰ってきたんですけど、試写を見たときにちょうどいいあんばいになっていて、宮崎さんと言うディレクターはすごいエモーショナルなオーダーをしてくださるので、出来上がりを見て素晴らしいなと感動したことを覚えています。

――好きな映画のシーンは?

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橋本 トンネルを潜っていくときの風の音が好きです。いよいよ始まるなって、ゾクゾクする感じが好きです。

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上白石 おにぎりを号泣しながら食べた直後に、あんなにさっきまで泣いていた千尋がけろっとした顔で「ハクありがとう。私がんばるね!」って走っていくところが、千尋の強さが出ていて好きです。

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醍醐 千尋のお父さんとお母さんが、豚になる前に食べているご飯が美味しそうなので、そのシーンが好きです。

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三浦 千尋が銭婆の所から帰る時に、扉を開けたらハクが佇んでいるところから、クライマックスまでのシーンが好きです。

フォトセッションではハク役の2人からも笑顔がこぼれました

フォトセッションではハク役の2人からも笑顔がこぼれました

――今回世界初演ということで、みなさんは海外の舞台に立ちたいという考えはありますか?

夏木 まずは言葉の問題がありますからね(笑)。日本語でやらせていただけるなら。でも海外公演の舞台ならテロップが出るか、それならやりたいよね。

橋本 世界の事までは考えられていなかったので、今言われて、世界に行ってお会いするっていうのもあるのかなぁって思ったんですけど、やっぱり日本語じゃないとってのもありますし、また違った伝え方をしないと伝わらなかったりとか、もっと日本にはない難しさが出てくるのかなって思いますね。

上白石 一旦いろんなことを忘れて、長期間海外で舞台ができるって楽しそうだなって。でも外国の方がやる『千と千尋』も興味がありますね。どんな風になるのか見に行きたいです。

朴璐美 私もみなさんと一緒で、海外なんて考えたことがなかったので、とりあえず一生懸命日本の公演を頑張りたいです。でも萌音ちゃんの言葉を聞いていて、海外1ヶ月とかやってみたくなりました!

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(上段左より)大澄賢也、橋本さとし、田口トモロヲ、三浦宏規 、醍醐虎汰朗、菅原小春、辻本知彦、咲妃みゆ、妃海風
(下段左より)今井麻緒子(共同翻案)、ジョン・ケアード(翻案・演出)、上白石萌音、橋本環奈、鈴木敏夫(スタジオジブリ)、夏木マリ、朴璐美

――最後に舞台への意気込みをお聞かせください!

橋本 とにかくここまできたら『もうやるしかない!』いう気持ちです。初舞台でみなさんに、生きた千尋を届けられるように頑張りたいなと思います。

上白石 今日が来るまでずっとドキドキしていたんですけど、この会見でみなさんのなごやかで、明るい人柄に触れて、もう稽古が楽しみで仕方なくなりました。(演出の)ジョンはいつも遊ぶように演出をつけるので、稽古場がクリエイティブでほんとに大好きなんです。一つ一つ楽しんで、みなさんに素敵な舞台を届けられるようにがんばります。よろしくお願いします。

舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』は、2022年2月28日・3月1日帝国劇場にてプレビュー公演・3月2日より東京公演、4月13日より梅田芸術劇場メインホールにて大阪公演、5月1日より博多座にて福岡公演、6月6日より札幌文化芸術劇場 hitaruにて札幌公演、6月22日より御園座にて名古屋公演がそれぞれ上演。公演詳細についてはInformationより公式サイトをご確認ください。

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☆Information

舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』
・東京公演:2022年3月2日(水)~3月29日(火) 帝国劇場
<プレビュー公演2月28日(月)・3月1日(火) 帝国劇場>
・大阪公演:2022年4月13日(水)〜24日(日) 梅田芸術劇場メインホール
・福岡公演:2022年5月1日(日)〜28日(土) 博多座
・
札幌公演:2022年6月6日(月)〜12日(日) 札幌文化芸術劇場 hitaru
・
名古屋公演:2022年6月22日(水)~7月4日(月) 御園座

【原作】宮﨑 駿

【翻案・演出】ジョン・ケアード
【共同翻案】今井麻緒子

【出演】
千尋(Wキャスト):橋本環奈・上白石萌音
ハク(Wキャスト):醍醐虎汰朗・三浦宏規
カオナシ(Wキャスト):菅原小春・辻本知彦
リン(Wキャスト):咲妃みゆ・妃海 風
釜爺(Wキャスト):田口トモロヲ・橋本さとし
湯婆婆/銭婆(Wキャスト):夏木マリ・朴璐美

兄役/千尋の父:大澄賢也
父役:吉村直
青蛙:おばたのお兄さん

【協力】スタジオジブリ
【製作】東宝

【チケット情報】
東京公演:プレビュー・本公演共に
S席 14,500円 A席 9,500円 B席 5,000円(全席指定・税込)

先行抽選エントリー:12月7日(火)~12月10日(金)
東宝ナビザーブ:https://stage.toho-navi.com/

一般前売開始:12月18日(土)10:00販売開始
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/spirited-away/
イープラス:https://eplus.jp/spirited_away/
ローソンチケット:https://l-tike.com/play/spirited_away/
CNプレイガイド:https://www.cnplayguide.com/spirited_away/
セブンチケット:http://7ticket.jp/sp/teigeki
Yahoo! チケット:http://r.y-tickets.jp/sentochihiro2201

《公式サイト》
https://www.tohostage.com/spirited_away/index.html

《公式Twitter》
@sentochihiro_st

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