2021-9-29

舞台「HELI-X II~アンモナイトシンドローム~」が、2021年10月7日より紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演されます。

(左から)菊池修司さん、玉城裕規さん

劇団「少年社中」の主宰をつとめ、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、「スーパー戦隊」シリーズなど、舞台のみならず特撮ヒーロー作品でも数多くの作品の脚本や、舞台演出も手掛けてきた毛利亘宏氏。劇団『InnocentSphere』の主宰をつとめ、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageやミュージカル『憂国のモリアーティ』など、数多くの人気シリーズ作品の脚本・演出を手掛けてきた西森英行氏。

「HELI-X(ヘリックス)」は、脚本：毛利亘宏氏×脚色・演出：西森英行氏の名タッグが手掛ける、ジェンダー、特殊能力が複雑に絡み合う復讐劇のオリジナル作品で、2020年12月に初演が上演されました。第2弾となる舞台「HELI-X II~アンモナイトシンドローム~」が、10月7日より東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕します。

舞台「HELI-X II~アンモナイトシンドローム~」では、ゼロ(玉城裕規さん)と、アガタタカヨシ(菊池修司さん)は螺旋機関でバディを組むことになり、新たな事件を追うことに。謎を秘めるクライ(宇野結也さん)と、カンザキ(久世星佳さん)率いる螺旋機関のシデン(後藤大さん)、ワカクサ(立道梨緒奈さん)、シュンスイ(松田昇大さん)との関わり、アンガー(塩田康平さん)とサッドネス(星元裕月さん)の関係性も明かされるのか必見。

また、今回新たに新キャストとして、皇光生役の田辺幸太郎さん(少年社中)、イモータル役の杉江大志さん、オシリス役の平野良さんを迎え、新たなドラマが始まります。

【あらすじ】
全世界を巻き込んだ第三次世界大戦。
その結果、極東の島国「大和」は、超大国「ユナイト」の占領下となる。
遺伝子工学の進歩により、人類は、性別を自由に選択できる技術「TRANS（トランス）」を生み出した。
これにより、人類は自分の意志により、完全に性別の変更が行えるようになった。
しかし、「TRANS」の施術を受けた者のなかには、エラーとも呼べる特殊能力を持つものが現れるようになる。
人知を超えた様々な特殊能力。人はその能力を持つ人たちを、「HELI-X(ヘリックス)」と呼んだ。
HELI-Xによる犯罪が社会問題となるなか、大和自治軍のなかに、HELI-X犯罪を専門に扱う、「螺旋機関」が設立された。
元大和自治軍の軍人であるアガタ（菊池修司）と、恋人を失い暗殺者として生きてきたゼロ（玉城裕規）。
前作で運命的な出会いを果たした２人。
今作では、螺旋機関の捜査員としてバディとなり、新たな事件を追う。
そしてまた、それぞれの運命の螺旋が、絡み合う。

スマートボーイズでは、W主演をつとめる玉城裕規さんと菊池修司さんに、舞台「HELI-X II~アンモナイトシンドローム~」への意気込みやプライベートな質問など、SPインタビューを実施しました。

玉城裕規さん

菊池修司さん

────前作の最後で、玉城さん演じるゼロが螺旋機関に加入したところで終わり、ファンの皆さんは続編が待ち遠しかったと思います。7月4日に行われた「HELI-X Talk Meeting 2021」で『HELI-X II~アンモナイトシンドローム~』への出演が発表されましたが、第2弾が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

玉城裕規(以下・玉城)　第２弾が決まって嬉しかったです。やっぱりこれからどんどん展開していこうとしているシリーズなので、2作目があることはとても幸せですし、これからどうなっていくのか、キャスト全員台本を楽しみに待っています。今作はまた新たな物語が見えてくるので、お客様と共に楽しみたいなと思います。

菊池修司(以下・菊池)　玉ちゃんと僕が演じるゼロとアガタが、バディとしてどう戦っていくのか？個人的に楽しみでしたし、お客様も楽しみに待ってくださっていると思うので、それを早く届けたいという気持ちです。

────今回の脚本を読まれた第一印象は？

玉城　いろんな人物の背景であったり、それぞれが抱えているものが見えてくきて、さらに実力のある役者たちが、作品を新たな展開へと導いてくれるので楽しみです！前作よりも肩の力を抜いて挑みたいと思います。

菊池　前作は世界観の掲示と、人物像を明確に掲示する作品でもあったと思っていて。今作はそれぞれのキャラクターの話が進んでいる分、アクションが同時多発的に起こったり、前作とはまた違った魅力になっています。初めて見た方でもちゃんとのめり込める作品になっているので、どなたでもお楽しみいただけると思います。

────今作で初めて「HELI-X」をご覧になる方のために、お二人の役柄を紹介してもらえますか？

玉城　僕が演じるゼロは、元々女性で、暗殺者として育てられて、(男性で昔の恋人の)カイに出会って、愛を知って。でも愛した人に裏切られ、所属していた暗殺グループのトップにも裏切られるという壮絶な人生で生きてきた人物です。愛するカイが殺され、男に「TRANS」をして、特殊能力を手に入れました。

菊池　アガタは元々、自治軍という国を守る団体に所属していたんですけど、自治軍と合わず除隊をして、螺旋機関という団体に所属をしています。アガタは「TRANS」をしていないので、特殊能力を持っていないのですが、「HELI-X」たちと共に任務にあたっていたところ、ゼロに出会いました。そこで、僕演じるアガタが、ゼロの昔の恋人のカイと似ているっていうところから距離が近づき、今作ではゼロとバディを組んでいます。

────ありがとうございます。今作では、バディを演じられるお二人ですが、お互いの第一印象はいかがでしたか？

菊池　玉ちゃんはオーラがありますし、最初は怖くて、喋りかけづらい印象でした。でも、話せば話すほど優しくて、僕がやりやすいように立ち振る舞ってくださったり、気にかけてくださったり、すごく親身で、素敵な先輩です。

玉城　修ちゃん最初は自分を持っていて、頑固そうな印象でした。でも話していくうちに、実は柔らかくて、どんどん心を開いてくれて、魅力的な部分が見えるようになっていったので、その変化が嬉しかったです。

────前作でのお二人のエピソードを一つ教えてください！

玉城　衣装の膝だけ、めちゃくちゃ臭くなりました(笑)。はじめての経験です！舞台上でしゃがんだらなんか臭いな？と思って、はけた後に、体を嗅いでも特に臭くはなかったんですけれど、膝を嗅いだら膝が猛烈に臭くて(笑)。後半だったので、衣装が汗を吸って、積み重なった臭いかなと。第2弾では螺旋機関のスーツになったので、心配ないです(笑)。

菊池　前回は、アガタとカイの早着替えがめちゃくちゃ大変でした(※菊池さんはアガタとカイを一人二役で演じました)。アガタをやって、次のシーンでカイを演じるんですけど、本番最初のほうはめちゃくちゃ着替えがギリギリだったんですよ。スタッフさんが剥いでくださるんですけど、日に日にタイムが速くなって、最終的には前のシーンの芝居を覗いたり、水を飲む余裕もありました。

────ちなみにどれくらいの速さですか？

菊池　20～30秒くらいですね。

玉城　めちゃくちゃ早いよね。その間にシーンを挟んで。

菊池　「HELI-X」の衣装チームのチームワークはバッチリです！

────想像以上の速さです！　続いて、前作で1番好きなセリフを教えてください！

菊池　後半にピンチのゼロを助けに行くシーンがあって、最後のセリフで「なんで俺は救いたいのかわからない。でも俺の中の俺が、お前を助けたいってわめくんだ」っていうセリフがあるんですけど、「俺の中の俺って何？」とちょっと中二心をくすぐられて、好きです。

玉城　クライに「その喉笛をかっきるぞ」って言われるセリフが好きです。普段使わないようなを言えるのは、役者ならではの特権で最高ですね。

────では、一番苦労したことは？

玉城　オープニング明けの切り替えです。殺陣の後にはけて、また登場して、喋り始めるんですけど、息をつく間も無く、殺陣の後の息切れを急いで整えて喋らなきゃいけないので大変でした。

菊池　アガタとカイの２役の演じ分けです。今まで2役を演じる事は他にもあったのですが、すごい明るい役と暗い役を演じるという意味ではそんなに苦労はしないんですけれど、カイとアガタは別人なのですが、その中でも、アガタとカイが重なるような共通点を作りたくて。別人ではあるんだけれど、そのアンバランスの表現には苦戦しました。

────なるほど！そんな菊池さんがアガタとカイを演じ分ける上でこだわった点は？

菊池　稽古段階で、アガタとカイの声色を変えることにも取り組みました。そこにも注目して見てもらえたらより楽しめると思います。

────ありがとうございます。それでは、第2弾となる今回の舞台で注目して欲しいシーンやセリフはありますか？

菊池　今回はゼロとアガタの話と、アンガーとサッドネスの話がメインになっていると個人的には思っていて。どちらにも衝撃的な事実があって、叫びたくなるような出来事だったり、人が変化する瞬間が垣間見れるので、注目してください。

玉城　前作は、ゼロの悩みや復讐心、壮絶な過去を描いていたのですが、今回は様々な人物の過去が見れるので、より「HELI-X」の世界観が味わえると思います。今回は修ちゃんのアガタも難しい部分があるので、見所です！

────前回のインタビューでもお伺いしましたが、改めて超能力を使えるなら何がいいですか？

菊池　僕は変わらず、コピー能力がいいです！結構飽き性なので、いろんな人の能力をコピーできて、あれ結構、便利なんですよね。

玉城　でも、その能力を持ってるキャラクターって、大体性格悪いよね(笑)。

菊池　アハハ！たしかに(笑)。

玉城　僕は手から炎とか雷を出したいです！極論、攻撃出来る何か出たらいいです(笑)。

────ありがとうございます！お二人のプライベートについてもお伺いしたいのですが、最近の『○○しか勝たん』な出来事は？

玉城　『睡眠しか勝たん！』です。ちゃんと1日疲れて、寝落ちするのってすごい幸せで、本当に気持ちがいいんですよ。あと、最低6時間は寝るよう心がけています。

菊池　僕は、『水しか勝たん！』。三ツ矢サイダーが大好きなんですけれど、三ツ矢サイダーばかりだと健康に良くないので、水を1日2リットル以上飲むようにしたら、体の調子がすごく良くなって。それ以来、毎日2リットルのペットボトルをカバンの中に入れて常に持参して、飲みきるまでは寝ないってマイルールを実行しています。

────では、最近の『ぴえん』な出来事を教えてください。

玉城　とある一発撮りの撮影で、人のセリフを食っちゃったことです。僕のセリフに対して、補足してくれる共演者の2行くらいのセリフを言ってしまって、久しぶりに反省しました。

菊池　スマホの保護フィルムを買い換えた次の日に、そのフィルムをバキバキに割ってしまって……。1週間後に張り替えたんですけれど、またすぐにヒビが入ってしまってぴえんでした。

────ガチでぴえんなエピソードでしたね(笑)、ありがとうございます！これまでに数々の2.5次元の舞台に出演されているお二人ですが、もし、2次元の世界に入れるならどの作品がいいですか？

菊池　役で違う誰かとして舞台上に立つ事はできるんですけれど、実は菊池修司として表に立つ事は意外と苦手で、喋れなくなっちゃうんです。だからこそ『あんさんぶるスターズ！』や『うたの☆プリンスさまっ♪』みたいなキラキラした世界の中で人生を歩んでみたいですね。

玉城　僕は“キングダム”ですね。でも、あんなえげつない戦いをしていたらすぐ死んじゃうので、将軍クラスで入りたいです(笑)。

────アハハハ！お二人とも真逆な作品を選ばれていておもしろいですね！(笑)　最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

玉城　前作は初演ということで、作品の紹介部分が多かったんですけれど、今回は第2弾なので、登場人物の背景や葛藤がより見えてきます。自分と通ずるものや共感できる部分も見つかると思うので、そこも楽しみながら各々のキャラクターの生き様を見て欲しいです。『HELI-X』シリーズをこれからも応援して頂けたら嬉しいです。

菊池　『HELI-X』は、コロナ禍で世の中としても、ストーリとしても、乗り越えなきゃいけない壁がたくさんありました。今作ではより様々な困難や葛藤が描かれている作品になっているので、みなさんと共に様々な壁を乗り越えて、『HELI-X』を盛り上げていけたらと思っています。これからも応援よろしくお願いいたします。

【インタビュー完】

舞台「HELI-X II~アンモナイトシンドローム~」は2021年10月7日〜17日に紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演されます。詳しくはInformationをチェックしてください。

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☆Information

舞台「HELI-X II~アンモナイトシンドローム~」
2021年10月7日(木)～17日(日)　紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

【出演】
玉城裕規　菊池修司 / 宇野結也 / 久世星佳 / 後藤大立道梨緒奈　松田昇大塩田康平　星元裕月
田辺幸太郎（少年社中）/ 杉江大志 / 平野良
アンサンブル：細川晃弘菅原健志坂本和基榮桃太郎佐々木駿也相田真滉

【脚本】毛利亘宏（少年社中）
【脚色・演出】西森英行（Innocent Sphere）
【音楽】大内慶
【殺陣指導】六本木康弘

【チケット】
一般発売：9,800円(税込・全席指定)

チケットぴあ：https://w.pia.jp/t/heli-x2ammo/
ローチケ：https://l-tike.com/heli-x/
e+：https://eplus.jp/heli-x-2/
キノチケオンライン：https://store.kinokuniya.co.jp/ticket/
キノチケットカウンター店頭販売：新宿駅東口・紀伊國屋書店新宿本店5F(10:00～18:30)

《公式サイト》
https://www.heli-x-p.com/2ammo/

《公式Twitter》
https://twitter.com/HELI_X_official