脚本・演出の磯貝龍乎が太田将熙&碕理人に「期待しかしていません!」そして気になる稽古プランは?5/15開幕の新感覚舞台「Another lenz」SPインタビュー①

  • 2021-5-3

同じ台本でありながら、生観劇と生配信とで全く異なる作品に見える新感覚舞台【AD(Another Demention=別次元)×STAGE】の記念すべき第一弾「Another lenz」が、5月15日より東京・新宿FACEにて上演されます。

今作は、「シャイニングモンスター」や「ハンサム落語」などに出演し、俳優としても活動する磯貝龍乎さんが脚本・演出を担当。とある廃墟で新感覚ハリウッドホラーの生ドラマを撮影しようとするスタッフと出演者たちの姿を描いた物語。主演の太田将熙さんをはじめ、菊池修司さん、碕理人さん、北澤早紀さん(AKB48)、伊崎龍次郎さん、武本悠佑さん、山沖勇輝さん、足立英昭さん、藤本かえでさん、溝呂木賢さんといったバラエティ豊かなキャストが登場します。
また休演日の5月20日には、Another lenzの劇場をアナザーキャスト(案内人)のもと、作品の世界観に浸ることができるスタジオツアーを無料で開催。まったく新しい演劇【AD×STAGE】にふさわしい内容でお送りするとのことです。

スマートボーイズでは、注目の若手俳優・松田役の太田将熙さん、実力はあるものの癇癪持ちという性格の監督・藤原役の碕理人さん、脚本・演出の磯貝龍乎さんの3名にSPインタビューを実施。前後編の2回に渡りお届けします。
PART①では、磯貝さんの演出プランや、太田さん&碕さんが絶賛したストーリーの感想などを語ってくれました。

(左より)磯貝龍乎さん、太田将熙さん、碕理人さん

(左より)磯貝龍乎さん、太田将熙さん、碕理人さん

――よろしくお願いします。まずは、脚本・演出の磯貝さんがいらっしゃいますので、簡単なあらすじからご説明いただけませんでしょうか。

磯貝 ストーリーはですね! 生ドラマを撮影しようとするテレビクルーがいるんですけど、「これから生放送なのにスタッフが来ない」という状況となってしまい、どうしたものかと考えた結果、役者たちがみんなでスタッフを呼び合うことになりました。ところがそのスタッフはどれもポンコツばかり。果たして生ドラマは無事成功するのか否や!! って感じですね。

――とても分かりやすい説明、ありがとうございます。磯貝さんは最近、演出業の仕事もコンスタントにされていますが、何年ぐらい前から演出を始められましたか。

磯貝 5年ぐらい前ですかね。それから年1~2回のペースでやらせていただいています。

――さて、演者のお二方にお伺いしますが、まずオファーをいただいての率直な感想からお聞き願います。

太田 舞台を劇場で観劇するパターンと配信で視聴するパターンの2パターンあって、なおかつそれぞれの内容の見方が変わっていくという話を聞いて、新しいことに挑戦しようとしているなと感じたのと、今のご時世だからこそ生まれた企画だなと思いました。今回の舞台は配信での視聴と劇場での観劇とで見え方が違うので、配信で視聴するからこその“トク”、劇場で観劇するからこその“トク”が出来る部分があります。劇場でも配信でも両方とも楽しめると思ったので、とても面白い企画だと思いました。

碕 磯貝さんの演出は、以前処女作(2016年8月上演、ユニバーサル・スタジオ・ジャパソ「上手」~宝くじ当たったんでやります~)の日替わりゲストで一度だけあるんですが、今回はガッツリと磯貝さん脚本・演出に参加出来るということが何よりも楽しみでした。そして、プロデューサーさんから「別次元舞台が出来るぞ!」という強い意志をもらい、今回また新たなジャンルが生まれるんじゃないかというワクワク感と、わかりやすいと思っているあらすじが実はドロドロのディープな話になっていくというのも、観ていただいた皆さんの感想が全然違うと思うので、それもまた楽しみですね。

――碕さんにとって、磯貝さんの演出は2度目ということですね。

碕 今回が2本目って言っていいのかわかりませんが、前回はワンシーンにちょこっと出たぐらいで、かなりぶっ飛んでいた作品というイメージで、何をしたかあまり覚えていないです(笑)。

磯貝 僕もそんなイメージしかないです(笑)。

――ちなみに磯貝さんの演出作品をご覧になったことはありますか。

太田 僕はまだないですね。

碕 僕も処女作以外の作品は観ていないですね。

――お話を伺っている時点ではまだ稽古前ですが、どんな稽古のやり方なのか気になりますね。

碕 今回もとんでもない作品になるんじゃないでしょうか。龍乎さんの頭の中は、普通の人じゃわからないと思います。お客様はきっと情緒不安定になるんじゃないかなと本気で思っていますし、僕らもこの舞台が終わった後に性格が変わっちゃっているんじゃないかなと思うくらい、人間の裏側が見える作品になるでしょう。

太田 初めて龍乎さんの演出を受けるので、僕としては「稽古時間」が気になっていて、そのことを龍乎さんに聞いたら、「パッと集中して、パッと終わりたい」と言ってくださって、すごく嬉しいです!

(一同笑)

太田 稽古が嫌いというわけじゃなくて、無駄な時間が嫌いなんですよ。稽古でダラダラして時間を使うなら、だったら集中して早く終わりましょうという短期集中型が好きなので、龍乎さんのプランを聞いて良かったと思いました。あと、龍乎さんは役者もやっている分、役者に委ねている部分も多いかなと思っていて、役者自身がしっかりと作りこんでいかないと、作品の規模感に負けてしまうのかなという不安もあるので、そこはそれぞれが龍乎さんに甘んじずしっかりとディスカッションしながらやっていきたいなと思っています。

――年1~2回のペースで、演出を務めている磯貝さんですが、最初のころと比べて演出家としてのステップアップしているなという実感はありますか。

磯貝 これがまた全然感じていなくて、サッパリですね。

(一同笑)

磯貝 新たに照明さんが入って、こういう組み方をしてくれたから違った映り方があるんだというのはあるんですけど、芝居感に関しては好みだと思うので、役者さんが作りこんできた芝居に対して「いや違う!」と言うつもりも全然なくて、むしろそれを生かすように演出をどんどん加えていくやり方のほうが、僕には合っていますね。

――太田さんと碕さんは、この作品のベースとなるような概要を既にご覧になったそうですが、それぞれどんな感想を持たれましたか。

太田 とても面白かったです! それに龍乎さんのセンスは凄いなって感じました。あとは物語序盤に絶妙なボケが挟んであるんですけど、そのテンポ感がすごく気持ちよくて、でも決して作品の軸を邪魔していないです。本当に龍乎さんはものとても面白い脚本を書かれているなという印象でした。

碕 俺も最初にベースを読んだ瞬間、メチャメチャ面白いなと思ったのと同時にメチャメチャセリフが多いなって思いました。監督の中での意思があって、どんどんその意思とは違うことが起きると、他のスタッフさんにいろいろと指示を出さなきゃいけないじゃないですか。そういうのもあってメチャメチャ喋りますね。それに散りばめられたボケが龍乎さんワールド全開なんです(笑)。それに今回の結末は凄いので、きっとお客様も度肝を抜かれると思います。

――太田さんは「性格の悪い売れっ子役者」、碕さんは「実力はあるものの癇癪持ちの映画監督」を演じますが、それぞれ役作りのプランとかございますか。

碕 僕が演じる映画監督の藤原は、「なかなかそんな監督は出てこないんじゃないか」という監督ですが、自分の中での軸を持って、そこから模索しながら作っていきたいと思っています。

太田 僕は普段から役者なので、根本な部分は同じですが、松田という役は野心家で「役者ってそういうじゃなきゃだめだよね」という部分はちゃんと持ち合わせている人間だと思っていて、僕も役者としての野心を持っているので、その部分を大幅に滲み出させることが出来たらと思っています。

――磯貝さんから太田さんと碕さんに期待することは何ですか。

磯貝 期待しかしていませんし、どう演じてくれるのかなという楽しみしかありませんね。ポテンシャルも高いお二方なので、まったく心配はしていません。あとは僕がちゃんと円滑に進められるかどうか、稽古が早く終われるのかどうかだけですね。

(一同笑)

――稽古を早く終えられるかというのは、メチャメチャ大事なんですね。

磯貝 とても大事です! 最後まで楽しくいられるような現場にしたいですね。ホラー映画の撮影時って笑いが絶えない現場が多いそうなので、僕たちもめっちゃ面白い現場にして、締めるところは締めるという風にしたほうがいいかなと思っております。

――ホラー映画の撮影前には、必ずお祓いをすると聞きますが、この舞台でもお祓いする予定はありますか。

プロデューサー 僕がやりましょうか。

碕 お祓いも出来るんですね。

磯貝 さすがうちのプロデューサー! でもこういう場合、お祓いしたほうがいいんですかね?

プロデューサー 木の棒の間に白い紙をつけたほうがいいかな。

磯貝 「かしこみかしこみ」じゃないんですから!

(一同笑)

※PART②に続く

舞台「Another lenz」メインキャストビジュアル

舞台「Another lenz」メインキャストビジュアル

【あらすじ】
とある廃墟で新感覚ハリウッドホラーの生ライブドラマを撮ろうとしているテレビクルーのお話。
そんな中、仲の悪い映画監督とカメラマンが何か揉めている。
どうにかスタートしなければいけないということで臨時のスタッフでノーカット撮影に挑もうとするのだが、そのスタッフ達はとんでもないポンコツだった!? どうにかして成功させようとするのだが…!?

いざ始まった撮影でクルー内の意外な人間関係が発覚。

クルー内の複雑な人間関係がきっかけで巻き起こる、やられやりかえしのドタバタミステリー!!コメディなの? そうじゃないの?

全てが完結したと思った時、鳥肌が立つような恐怖感に襲われる……

舞台「Another lenz」は5月23日まで上演。公演の詳細は、Informationより公式サイトをご確認ください。

© 2021舞台「Another lenz」製作委員会

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☆Information

舞台「Another lenz」

【公演期間】2021年5月15日(土)〜5月23日(日)
【会場】新宿FACE

【生舞台公演タイムテーブル】
5/16(日)13:00/18:00
5/17(月)19:00
5/18(火)19:00
5/19(水)19:00
5/20(木)休演日スタジオツアー 13:00/15:00/17:00/19:00
5/21(金)14:00/19:00
5/22(土)13:00/18:00
5/23(日)12:00/16:00

【生配信公演タイムテーブル】
5/15(土)18:00
5/20(木)休演日スタジオツアー 13:00/15:00/17:00/19:00
5/21(金)14:50/19:50
5/22(土)13:50/18:50
5/23(日)12:50/16:50

【スタッフ】脚本・演出:磯貝龍乎

【キャスト】
太田将熙/菊池修司、碕理人、北澤早紀(AKB48)、伊崎龍次郎、武本悠佑、山沖勇輝、足立英昭、藤本かえで/溝呂木賢

【チケット受付URL】
舞台
https://eplus.jp/anotherlenz-hp/ (イープラス)
https://w.pia.jp/t/anotherlenz/ (チケットぴあ)
https://l-tike.com/anotherlenz/ (ローソンチケット)

配信 https://de-lightoffical.zaiko.io/e/Anotherlenz (公演日から3日間アーカイブ視聴可)

【チケット料金】
*舞台 特典付きチケット¥8,300(税込)、一般チケット¥7,300(税込)/(ドリンク代として別途500円必要)
*配信チケット¥5,000(税込)

主催:2021舞台「Another lenz」製作委員会 (De-LIGHT、ビザビジョン、サンライズプロモーション東京)

【お問い合わせ】株式会社De-LIGHT製作部
MAIL:info@delight-act.com

≪公式サイト≫
http://anotherlenz.delight-act.com/

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