《POWER PUSH》馬場良馬×八神蓮×平田裕一郎 映画『夜明け前 朝焼け中』公開記念トークPart.1

  • 2013-11-1

11月2日(土)~新宿バルト9を皮切りに全国ロードショーされる映画『夜明け前 朝焼け中』。そのメインキャストの馬場良馬さん、八神蓮さん、平田裕一郎さんに見どころを直撃Part.1!(※トークは10月5日の完成披露試写会後に収録)

左から平田裕一郎さん、馬場良馬さん、八神蓮さん

左から平田裕一郎さん、馬場良馬さん、八神蓮さん

「心から笑って、泣いて、リアルに生きることを教えられた作品です」

――映画『夜明け前 朝焼け中』に出演した馬場良馬さん、八神蓮さん、平田裕一郎さんにお話を伺います! まず、完成した映像を観た感想は?

八神 僕は今日の試写会で初めて観たんですけど、お客さんの反応も生で見られて楽しかったです。僕自身、映画を観ながら監督が現場でみんなを引っ張ってってくれたことを思い出しました。「映画撮ったな!」っていう感じの熱い現場でしたね。

馬場 窪田監督はお芝居に対して真摯に取り組んでくださる方で、僕たちの”甘い部分”をすごく的確に指導してくれました。完成した映像を観て、その答え合わせじゃないけど、監督の言わんとしていたことが何となく分かった気がします。
思い入れがある分、まだ自分の演技が気になって客観的には観られないけど、自分の中で反芻して、消化して、早くこの作品を楽しんで観られるようになったらいいなと思います。

――具体的に”甘えてた部分”って、どんなことでしょうか?

馬場 作品の中でリアルに生きて、心から笑って、心から泣いて、心から怒ることが出来れば、その感情は本物になるんだっていう、芝居の根本部分とかですね。役者の基本だけど、けっこうまだ自分は「演じよう」としてしまうことも多いので、まずそこの意識改革から始まって……。
(高崎)翔太も含め、僕たち4人は“テニミュ”(ミュージカル『テニスの王子様』)出身の若手俳優っていうジャンルでひとくくりにされることが多いけど、その4人が共演して窪田監督に言われたことは、自分自身が注意されることだけでなく、共演者が監督に言われていることを客観的に見て学ぶことができる”いい場”だったなって……。
もちろん先輩と共演する良さもあるけれど、同年代のこのメンバーと共に役者として成長できる場を与えていただける作品に関われて、幸せだなって思います。

八神 映像を見ていても、無理してないんだよね。「こう見せたい」とか変に起承転結をつけたがるんじゃなく、「その時間を生きているんだ」っていうのが自然と感じられたし、俺はそういう芝居をベースにしたいなって改めて思えた。正面切って台詞を言うのもいいけど、時に背中を見せた方が伝わる感情もあるだろうし、そういう部分で大事なことを学べたなっていうのはありますね。

――なるほど。平田さんは、今回の映画出演、いかがでしたか?

平田 僕はこの作品が2本目の映画ということもあって、やはりまだ表面で「セリフをどう言うか?」みたいなことを考えてた部分があったけど、窪田監督には、「いかに生身の人間としてカメラの前に立てるかが大事だ」っていうことを教えていただきました。
監督は、セリフとセリフの間とか、すごく丁寧に撮影されるんですよ。他の現場では、「時間がないから」ってパパッて進めることも多いけれど、窪田監督はワンシーン撮るのに時には1時間以上も粘って撮影してくださるんです。勉強になったのと同時に「自分、全然できないな」っていうのも痛感しました。
大阪のイベントでこの映画を初めて観た時は、自分の荒削りな部分に真っ先に目が行っちゃって作品自体をちゃんと観られなかったけど、2回目の今日は全体の流れや共演のみなさんの表情も楽しく観ることができました。
あと、僕が台本を読んで「クスっ」と笑った部分で、お客さんが「どう反応するのかな?」って興味があったんですけど、皆さん笑ってくださって……でも大阪と東京のお客さんの笑いのポイントや反応がちょっと違ったのは面白かったですね。笑えて、ハラハラして、最後には温かい気持ちになれる、ステキな映画が出来たなって思いました。

――映画同様、合宿のような撮影現場だったそうですね?

馬場 すごく楽しかった! 男性メンバーはもちろん顔見知りだし、監督も撮影している時はすごくプロフェッショナルだけど、シーン変わりの休憩とか食事の時は現場の空気を作って下さるから、監督を中心に皆が集まって自然と女性陣とも仲良くなる事が出来たし。1週間ほどの撮影期間でしたけど、本当に濃密な1週間を過ごすことが出来ました。

八神 男性キャストで一緒に旅館のお風呂に入ったりしたよね。劇中では男女一緒の部屋で寝てたけど、実際はそんなことはなく(笑)。でも、ああやって劇団で合宿をしていたら、やっぱり女性としては見れなくなちゃうのかな?

――映画の中では、劇団内恋愛は禁止なのに、平田さん演じる手塚哲夫は看板女優に手を出して問題起こすし、八神さん演じる石田亮は客演の女優の色仕掛けに負けて脚本を勝手に変えちゃうし……なんてバカな男たちなんでしょうね(苦笑)。

八神 まぁね。男っていうのは、そういうものですよ(笑)。

平田 男女関係なく、キャストみんなの相性が良かったですね。特に劇団員の男子はもともと仲がいいし、けっこう話すタイプの人間だったのが芝居にも大きく影響する部分があったなって思います。

――いちから親睦を深める段階はすっ飛ばして、いきなり何でも言い合える関係っていうのは、確かに大きいですよね。

平田 そうですね。僕、撮影現場では「ひとりになりたい」って思っちゃうタイプなんですけど、今回の現場では王子(八神)や馬場ちゃんや(高崎)翔太が一緒で本当に良かったなって思いました。
宿泊先の部屋は2人部屋で、王子と馬場ちゃんが一緒の部屋で、僕は翔太と一緒の部屋だったんですけど、夜中の3時くらいに撮影が終わって部屋に戻ってから翔太と一緒に本合わせをしたり、馬場ちゃんが部屋に来てくれて「明日のシーンのことなんだけど」みたいに話し合えたり、けっこう密にコミュニケーションが取れて、「ひとつの作品を、みんなで一緒に作っているんだ」って思えた作品でした。

――ところで、ステージのトークでは「役に自分を投影する部分もある」っていうお話もありましたけど、具体的にはどんなところが?

馬場 僕、年末には泰介と同じ29歳になるんですけど、先輩役者さんでも30歳をきっかけに役者を諦める人が多いっていう話を聞くと、30歳って役者にとって大きなターニングポイントなんだろうし、「ここが正念場だ!」と思っているのは、泰介という役と自分自身のかぶっているところだなと思います。
でも、決意をして今回の合宿に臨んだ泰介も、この劇団をやって来た10年間はずっと流されて来たわけだから、いまさら正義感ぶって何を言っても誰にも響かない。
唯一、翔太が演じる末次圭吾が事情を察して協力してくれるんだけど、結局10年間の泰介自身の行いを振り返ると、石田(=八神)や手塚(=平田)を責めることは出来ないっていう、もどかしさも負い目もあるんですよね。

左から平田裕一郎さん、馬場良馬さん、八神蓮さん

――八神さんは、自分自身と役を投影する部分ってありましたか?

八神 う~ん……まず、俺自身が自分で自分を分かっていないっていうのがあるからなぁ。

馬場 なるほど!(笑)

平田 確かにね!(笑)

八神 石田は、ちょっと自分に自信持っちゃってるところとか、俺に似ているのかなって思いますね。でも俺は女の子に言い寄られたら、もう少し突き離せると思うよ。とりあえずイスをずらすぐらいはするよね。

平田 それ、断ってはいないのでは?

――そう言う平田さんは、監督から”ドキュメンタリー”とか言われていましたが?

平田 いや、僕はどっちかっていうと、あんまり女性が苦手なので……。

――それは逆に問題発言!! 映画では女性に迫られるわけですが……。

平田 ああやって、あからさまに誘って来るタイプの女性や、上からものを言うタイプの女性に対して、僕、すっごく冷たいです。チューとかされても「やめろよ!」とか……は、きつくは言えないかもしれないですけど(笑)。

――では逆に、どういう態度の人が好みなんでしょう?

平田 九州男児としては、やっぱり男性の一歩後ろをついて歩くような人がいいですね……って、僕の女性観はこの映画に関係ないのでは!?(苦笑)

――では話を戻して(笑)、演じた役と自分の似ている点は?

平田 僕が演じた手塚哲夫は、一番”生ぬるい所”にいる人間ですね。年齢的にも真ん中で、先輩の泰介(=馬場)は何も言ってこないし、後輩には圭吾(=高崎)がいるから怒られることもないし、そういうのを分かった上で居心地がいい場所にいるんですけど、一度その場所を手に入れてしまったら、やっぱり抜け出すのって難しいですよね。
手塚の場合、たまたまそこで看板女優と恋仲になって、劇団内恋内禁止の中で隠して付き合うのも面白いし、でも客演の女優に言い寄られるとやっぱり男ですから……ねぇ(苦笑)。

――そうやって、流されながら続いて来た劇団ですけど、”ある人”の乱入で急転直下「え? この話、どうなっちゃうの?」っていう展開になるんですね。

八神 前半と後半で、全く違う映画になりますよね。

馬場 それがこの作品の魅力だと思うし、お客さんも予想もつかない展開だからこそ「え? どうなるんだろう?」って惹きつけられると思うし。劇団フラッシュバックは、あのぐらいのインパクトのある事件がないと一致団結は生まれなかったんだろうなと思えば、必然的な出来事だったんでしょうね。

平田 人って極限状態に直面しないと「悔いを残さないように何かしなきゃ!」って思わないだろうし、それだからこそ彼らは必死に生きようともがくんです。

☆Information

映画『夜明け前 朝焼け中』
11月2日(土)より新宿バルト9他全国順次公開
監督・脚本・編集:窪田将治
出演:馬場良馬 八神蓮 平田裕一郎 高崎翔太 肘井美佳 中島愛里 橘美緒/植野堀誠 河合龍之介/川野直輝 草野康太
[2013/日本/カラー/16:9/DCP/90分]
【公開劇場】
・東京:新宿バルト9
11月2日(土)~11月8日(金)ナイトショー上映
・神奈川:横浜ブルク13
11月16日(土)~11月22日(金)レイトショー上映
・大阪:梅田ブルク7
11月16日(土)~11月22日(金)レイトショー上映
・京都:Tジョイ京都
11月23日(土)~11月29日(金)レイトショー上映
・広島:広島バルト11
11月2日(土)~11月8日(金)レイトショー上映
・福岡:Tジョイ博多
11月30日(土)~12月6日(金)レイトショー上映
・配信:KINEZO CINEMA
11月16日(土)~12月6日(金)Online上映
http://cinema.kinezo.jp/
※ナイトショーは23時以降の上映スタート、レイトショーは20:30以降の上映スタート
※鑑賞料金は、一律1,200円
《公式サイト》
http://www.faith-pictures.com/yoruasa/
(C)2013「夜明け前 朝焼け中」製作委員会

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