『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』の完成報告会が12月10日、東京・丸の内TOEIにて行われました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が延期となっていた『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』が12月18日に公開決定し、今年9月にTV放送がスタートした「仮面ライダーセイバー」の初映画作品『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』との豪華二本立てとして上映されます。

『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』では、謎に包まれた不死身の剣士によって分陰されていた破滅の本が解放され、現実世界とワンダーランドが虚無に飲み込まれて消滅していくのを、仮面ライダーセイバーに変身する神山飛羽真をはじめとするソードオブロゴスのメンバーとともに、不死身の剣士と決戦に挑む物語。

またシリーズの集大成となる『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』では、本編最終回に突如姿を現し、賛同する数千人の信者とともに世界中で大規模な同時多発テロを引き起こす謎の男エス／仮面ライダーエデンを止めるべく立ち上がる飛電或人、不破諫、刃唯阿、天津亥、さらに滅亡迅雷.netの迅、滅も仮面ライダーとなって敵と戦いながら、真相を究明しようと奮闘します。

完成報告会の前半では、『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』より、レギュラーキャストの内藤秀一郎さん、山口貴也さん、川津明日香さん、青木瞭さん、生島勇輝さん、富樫慧士さん、岡宏明さん、劇場短編ゲストの谷口賢志さんが登壇。レギュラーキャストより見どころや実際に作品を観た感想などを語りました。

内藤　一足先に作品を観たんですけど、今回劇場“短編”ということで、僕たちの分の上映時間は20分弱ですが、体感的には40分ぐらい観ているんじゃないかと思うくらい迫力が凄くて、本当に早く観てもらいたいなという気持ちでいっぱいです。

山口　短編作品になりますが、短い時間にすごく伝えたいメッセージが詰まっています。戦いのシーンもありますが、セリフ一つ一つを意識して観ていただけたらと思います。

川津　作品の感想ですが、6人それぞれの個性が詰まった変身を一気に見ることが出来て、すごく鳥肌が立ちましたし、皆の想いが一つになっているのが伝わって感動しました。

青木　今回は6人の同時変身があります。すべてが見どころですけど、その一つ一つがカッコいいので、まずはそこに注目していただけたらと思います。

生島　本編の内容としてはカッコよく仕上がっています。6人のライダーのキャラクターがそれぞれ違っていて、それぞれの魅力があると思っていて、それがエンドロールにちょっと出ているので、最後まで楽しんでください。

富樫　見どころしては、その場にいるような臨場感あふれる戦闘シーンは、こちらもハラハラしましたし、6人同時変身から敵に立ち向かうライダーたちの姿は“カッコいい”という言葉に尽きるぐらいのシーンになっています。

岡　今回の劇場短編は、TVシリーズのこれからの展開に繋がるような伏線がいくつか存在しています。ぜひ注意深く、注意深く、観ていただければと思います。

今作で仮面ライダーファルシオン／バハトを演じる谷口さんは、2016年の『仮面ライダーアマゾンズ』に続いての仮面ライダー作品出演となりますが、『「仮面ライダーアマゾンズ」は僕にとってとても大事な作品だったと思う同時に、仮面ライダーの歴史においても重要な役割を担っていたと思います。ただ、作品の性質上尖りすぎて、「平成ライダー」「令和ライダー」「ニチアサライダー」のいう仲間から外されて、ちょっと悲しい思いもしていました。今回ようやく映画に呼んでいただいて、また上半身裸かと……(仮面ライダーアマゾンズでも上半身裸のシーンが話題に)。きっと東映さんは僕に洋服を着せる気じゃないんだなと思っています。それだけです。楽しかったです！』と、愚痴(？)モードで笑いをとりつつも、不死身の剣士役について「敵が強大であればあるほど、ヒーローというのは強くなれると思いますので、より強大な的でいたいなと思って全力でやらせていただきました」と自らのヒーロー論を展開。

その後、谷口さんによる生変身ポーズを公開。キャストスタッフから「メチャメチャカッコいい！」という声に嘘偽りのない見事な変身ポーズを披露した谷口さんに、レギュラーキャストも大興奮。内藤さんは「カッコイイですし、敵なので怖いですよ。現場にいる谷口さんって雰囲気やオーラが本当に怖いんです」とコメントするも、谷口さんから「めっちゃ楽しく話していたでしょ！」とツッコミを入れられ、「近づきにくかったんですけど、こうやって話しているのを見ると、本当に優しくてギャップが凄いなといつも思っていました」と谷口さんの印象を語りました。

また、仮面ライダーシリーズが大好きという岡さんは、谷口さんの変身ポーズについて「非常にカッコいいですね。途中の無音になる演出が他のライダーにはないカッコ良くて、名前に恥じない変身だと思います」と解説者張りに感想を語り、「どの目線で語っているの？」という谷口さんのツッコミに会場は大爆笑となりました。

完成報告会後半では、『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』より、レギュラーキャストの高橋文哉さん、岡田龍太郎さん、鶴嶋乃愛さん、井桁弘恵さん、中川大輔さん、砂川脩弥さん、桜木那智さん、劇場短編ゲストの伊藤英明さん、福士誠治さん、山崎紘菜さん、杉原輝昭監督が登壇。レギュラーキャストより見どころや実際に作品を観た感想などを語りました。

高橋　視聴者の皆様には、「大変お待たせ致しました」という気持ちが一番大きくて、本当にお待たせして申し訳ないという気持ちと同時に、お待たせした分素晴らしい作品を作り上げたと思ってます。

岡田　今回は、5人の同時変身があります。唯阿と天津との同時変身はTV本編であるんですけど、滅亡迅雷.netの迅と滅を加えての同時変身は初めてで、とてもカッコいいです。不破諫的には笑いありのシーンが含まれているので、ひと笑い取れたらなという思いで楽しんでいただけると幸いです。

鶴嶋　映画を観てウルウル来ちゃいまして、一年間やってきたという或人とイズの関係性にウルっと来てもらえたらと思います。劇場版のイズは新しく作り直された状態で迎えていますが、リアルタイムの60分間で或人とイズの成長が見られるかというところを注目してください。

井桁　5人同時変身も思い出ですけど、個人的には、亡とシェスタと3人のシーンが多くて、それも映画ならではの組み合わせだと思うし、女子3人が集まるというのもこの作品にはなかったので、撮影もワイワイして楽しかったので、そこも注目していただければと思います。

中川　僕はTVシリーズとはだいぶ違ったお芝居が出来ました。TVシリーズではシリアスな場面が多かったんですけど、今回では岡田さんと一緒にコミカルなシーンもたくさん演じさせていただいて、そこは楽しんで見てください。

砂川　TVシリーズの滅はずっと敵を演じてきたんですけど、映画では5人と共闘するということで、正義の味方として演じることに戸惑ってしまって、杉原監督に相談したりして、本当に皆さんに助けられました。作品を観て自分自身嬉しかったですし、本編とは違うカッコいい滅を皆さんにお届け出来るんじゃないかなと思います。

桜木　5人同時変身する前に生身でアクションするシーンがあるんですけど、TV本編では生身で戦うことがなかったので、武器のサウザンドジャッカーを持って戦えたというのは僕の中ではよかったですし、映画ではアクションのシーンが多いので、そこにも注目して欲しいです。

仮面ライダーが好きという福士さんは「ここで言うことではないんですけど、若い頃に仮面ライダーのオーディションに3回落ちています。20年近くの時を経て、仮面ライダーの作品に出演できて、しかも変身をさせていただいて、現場で『へ～んしん！』と言ったら、『古い！』って言われました(笑)」とホロ苦いエピソードを公開。

謎の女を演じる山崎さんは、「ネタバレに繋がる話をあまり多くしゃべっちゃうと、大人の人たちに怒られちゃうので、あまり喋らないですけど、撮影初日に高橋くんが変身ベルトを付けているのを見た時、めちゃくちゃテンションが上がって、『貸して！ 貸して！』と高橋くんを困らせいました」と撮影エピソードを披露。

伊藤英明さんは大の「ゼロワンファン」とのことで、「自分には5歳の子供がいて、毎週ゼロワンを楽しみにして観ていました。どんな役でもいいからこの作品に関わりたいなと思っていたら、出演させていただけるということで、大好きなゼロワンの世界に入ることが出来て、子供に最高のクリスマスプレゼントになったと思います」と微笑ましいエピソードを語り、「5人の共闘やゼロワンとゼロツーが同じ画面に収まったりして、見どころ満載です。AIも人類も自分を犠牲にして救ってきた或人が、今度は何を犠牲にして救うのかというところも注目です」と作品をPR。

そして、会見前半の谷口さんに続いて、伊藤さんも変身ポーズを生披露。撮影では変身できる喜びで手が震え、さらには泣きそうになったという伊藤さんでしたが、ここでは堂々とした変身ポーズを披露。高橋さんは「現場でも変身シーンを見させていただいた時、伊藤さんがプログライズキーをかざして『変身』と言ってくださっていることが僕としてすごく嬉しいです。小さい頃から見ていた方が、僕の目の前で僕に敵対心を抱いて変身していることが嬉しくもありましたし、或人としてエデンに負けられないという気持ちが新たに生まれたことをすごく覚えているので、今日また見ることが出来て嬉しいです」と伊藤さんの変身に感慨深げに語りました。

また本作は新型コロナの影響により、作品が公開できないのではというところまで追い込まれたそうで、杉原監督は「完成することが出来たのは、ここにいる皆さんと現場スタッフ、関係者の皆さんの尽力あってだと思います。完成することが奇跡みたいなぐらいな中での撮影でしたが、キャストとスタッフが力を合わせてくれて、とんでもなく良い作品が出来ました。胸を張って卒業制作といえる作品だと思います」と振り返ると、高橋さんも「これがゼロワンの卒業制作といいますか、僕らの一年の塊をここにいる素晴らしいキャストの方々と、監督をはじめとした素晴らしいスタッフの方々で作りあげました。自信を持って皆様に絶対に楽しんでもらえると言えます」と高らかに宣言しました。

『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』は12月18日より全国ロードショー。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』／
『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』

公開日：2020年12月18日

セイバーキャスト：内藤秀一郎、山口貴也、川津明日香、青木瞭、生島勇輝、富樫慧士、岡宏明、レ・ロマネスクTOBI
≪セイバー劇場版キャスト≫谷口賢志

ゼロワンキャスト：高橋文哉、岡田龍太郎、鶴嶋乃愛、井桁弘恵、中川大輔、砂川脩弥、桜木那智、山口大地、中山咲月、児嶋一哉
≪ゼロワン劇場版ゲスト≫伊藤英明　福士誠治　山崎紘菜　畑芽育　小山悠　後藤洋央紀 アキラ100％

≪公式サイト≫
http://kamenrider-winter.com/

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