《POWER PUSH》主演舞台で“爆弾魔”に挑む!辻本祐樹インタビューPart.1

  • 2013-10-17

《POWER PUSH》10/18(金)~スタートする主演舞台『WORLD』で“爆弾魔”に挑む、辻本祐樹さんにインタビューPart.1

【年齢的に珍しい、すべてを“受けられる”役者】

■あらすじ
日本を震撼させる連続爆破事件が勃発する。彼らの爆破は一見無差別に見えたが、標的があった。そして彼らに加担する女の影……。
そんな彼らの目論見も知らず翻弄される警察庁は、特別捜査本部を設置。
厳戒体制を取っていく中、1人の警部が16年前に起こったある殺人事件との関連に気が付いていく。
その殺人事件がほのかに浮上していく中で、闇でうごめくアジア系マフィア達。封印したはずの過去が、この爆破事件をきっかけに、濁流のように解き放たれていく。

辻本祐樹さん

「…約束…果たさなくちゃ…世界…変えるってな…」

――舞台『WORLD』に主演する辻本祐樹さんにお話を伺います。よろしくお願いいたします。

辻本 こちらこそ、よろしくお願いいたします!

――まず先ほど会見を終えて、メインの3人のフレッシュさと、先輩俳優の皆さんの貫禄というか、余裕のある受け答えがすごく対照的で、錚々たるキャストだなと思いました。辻本さんは、あらためて“座長”をすることについて、今どう感じていますか?

辻本 はい、やっぱり先輩方がたくさん出ている舞台で主役をするということで、始めプレッシャーはあり、「どうしよう…」と思いましたが、皆さん優しくしてくださったせいか、すぐに緊張がほぐれました。
金山一彦さんは現場を盛り上げてくれますし、野村宏伸さんはいてくれるだけで現場が締まる感じで、それでいてニコやかに会話してくださるので、勉強になりますね。大鶴義丹さんやその他のキャストのみなさんいい方ばかりで、すごくいい現場です。

――そんないい現場で、今回辻本さんは“爆弾魔”という役に挑みます。もちろん、やったことのない役ですよね?

辻本 はい(笑)。なかなかない役ですよね。というより日本では特に、描くというか、表現するのが難しい役柄じゃないかな?と思いました。

――確かに、日本ではそうですね。

辻本 海外ドラマなんかでは爆弾がバンバン爆発しますけど、日本の作品で爆発は、身近なものじゃない気はしています。そこをどうリアルに、特に舞台上で、現実で起きているという風にどう見せられるのかが、今のところの悩みです。

――なるほど! 確かに舞台上で“爆弾魔”を表現するのって、パッと思い浮かびませんね。映画だったらというのはありますが……

辻本 僕も映画だったら、全部イメージが出来たんですけど。

――そっか、ストーリーからすると、しょっぱなから爆発しちゃうんですね?

辻本 そうです。舞台上で爆発します(笑)。もちろん演出上どうなるか、本番にならないとわからないという部分があるんですが。

――現在28歳の辻本さんですが、ドラマの『西部警察』とか、わかりませんよね?(笑)

辻本 あー、もちろん知ってますけど、見たことがなかったんです。

――20年くらい前までは日本のTVドラマでも、ドッカンドッカン爆発していたんですけれど、辻本さんの子供の頃はもうなかったですよね。

辻本 だから今、いっぱい海外ドラマを見ています。もともと好きというのもあるんですが、爆発ってどのぐらいなんだろう? ってイメージして、目の前でそのぐらいなことが起きているんだということが伝わる芝居をしたいなと思って。

――そうですよね、演出だけじゃなく、演技でも爆発の怖さとか迫力は伝わりますよね。今日は稽古場で会見をされましたが、セットが組まれていて、さすがシアター1010という大きな劇場でやるだけあって、迫力ありました。あちらはご覧になられていかがでしたか?

辻本 あのセットは、つい先日組まれたんですよ。ついにセットに来たという感じです! ここでどう暴れようかと、今セットを見て考えてますね。それと、菅野臣太朗さんの演出がすごく面白くいんですよ!映画さながらの場面転換だったり、70~80シーンある中でほぼほぼ変わってくるので。

――先ほど、その菅野さんともお話したんですが、辻本さんについて聞いたところ、こうおっしゃっていました。
「彼はあの年齢の役者さんにしては珍しく、ダメ出しにしても、他の役者さんの演技にしろ、全部“受けられる”んですよね。若い時は特に、自分を出す演技というのが強くなる役者さんがほとんどだけど、辻本さんはそれを“受ける”というのがスゴイと思うんです」

辻本 そんな風におっしゃってましたか? 確かに僕のスタンスもそうなってきました。以前は僕も“前に出たい”“目立ちたい”というのが強くて、どうやったら自分が目立てるかという風に考えてました。
それが、いろいろな舞台やドラマに出させていただいて、先輩方を見ている中で、押し引きがあってお互いの役柄の良さを出せると感じたんですよね。
「主役を立たせる、その上で自分も立っている」というのが、最近学んだ大きな事です。自分で出来ていかないとと思って……。
具体的には、演出家さんの言っていることは、まず出来るようになってから、自分の意見を言うようになりました。

――おー! それは素晴らしいですね。

辻本 自分が出来ないのに「こうしたい!ああしたい!」と言っても、お話がぐっちゃぐちゃになっちゃって……。まず演出家さんの意図をまず自分が出来るようになってから、「こうしていいですか?」という風にしようと心がけるようになりました。

――いまのお話、当たり前に聞こえるかも知れませんけれど、それをやれる人はそうそういないと思います。だからこそ、この大きな劇場で、ベテランのみなさんと共演する作品で座長ができるんだなって感じました。

辻本 いえいえ、そんな。僕は当たり前なことを、きちんとやろうと思っただけなんです。

――最近そういうことを掴んだということでしょうか?

辻本 そうですね。最近ドラマとかやっているうちに、そういう気持ちになりましたね。

――主に映像のほうでですか?

辻本 はい。すごく支えられているなと思ったんです。自分の芝居が好き勝手に出来るのは何でだろう?と考えていたら、ベテランさんの受けが最高で、だから自分がよく見えるんだ! って気がついたんです。僕も、そんな風になれればいいなと考えています。

――なるほど! 辻本さんといえば最近は、ミュージカル『冒険者たち』でのイカサマ役が素晴らしかったです。あの作品も若い方も多かったですけど、ミュージカル界の大御所もいました。

辻本 はい、ずっと舞台をやってきましたが、やっぱりベテランさんが一人でも二人でもいると、作風も変わるという感じがします。それは何故かというと、さっき言ったことに繋がりますよね。僕にとっては、そういう気持ちがあるだけでどのぐらいできるのか? 今、戦っています。

(※Part.2に続く)

☆Information

Askプロデュース『WORLD』
会場:シアター1010(東京メトロ北千住駅4番出口直結)
脚本・演出:菅野臣太朗
出演:辻本祐樹/佐藤亜美菜(AKB48)/松尾雄史/岩永洋昭 中原裕也 渡部将之 右近良之/棚橋幸代 諒太郎 米沢瑠美 早川亜希 川名浩介 吉田晃太郎 田中しげ美 小峰めぐみ 苅羽悠 湖木信乃介 篠田力子/モロ師岡 逸見太郎/鈴木まさゆき 下村尊則/野村宏伸/大鶴義丹/金山一彦 ほか
料金(全席指定・税込):前売6,800円 当日7,300円
日程
10/18(金)~10/27(日)
18(金)19:00
19(土)13:00/18:00
20(日)13:00/18:00
21(月)19:00
22(火)19:00
23(水)14:00/19:00
24(木)19:00
25(金)19:00
26(土)13:00/18:00
27(日)14:00
【ハイタッチお見送り】
10/19(土)18:00の回 終演後
辻本祐樹さん、佐藤亜美菜さん、松尾雄史さん、岩永洋昭さん、米沢瑠美さん、早川亜希さん
10/20(日)18:00の回 終演後
辻本祐樹さん、佐藤亜美菜さん、松尾雄史さん、右近良之さん、渡部将之さん、苅羽 悠さん
10/23(水)14:00の回 終演後
辻本祐樹さん、佐藤亜美菜さん、松尾雄史さん、岩永洋昭さん、中原裕也さん、米沢瑠美さん
※ご希望のお客様は、終演後、係員の誘導があるまで客席にてお待ちください。
※キャストへのプレゼントのお渡し、握手、立ち止まってのおしゃべり等はご遠慮下さい。また撮影、録画も禁止とさせて頂きます。
※当日は、一度客席場内より退出されたお客様の再入場はできません。予めご了承下さい。
【チケット取扱い】
■カンフェティ
http://www.confetti-web.com/
TEL 0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)
■amipro/CNプレイガイド
http://www.cnplayguide.com/amitike/ (6:00~翌1:00 ※発売開始日は10:00より)
TEL 0570-08-9999(受付時間10:00~18:00)
《公式サイト》http://world-ask.com/

関連記事

前の記事
次の記事

@sumabojp

ページ上部へ戻る