2020-9-22

2017年に放送されたスーパー戦隊シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」でスティンガー／サソリオレンジ役を演じた岸洋佑さん。シンガーソングライターとしても活躍する岸さんの最新シングル『パンダちゃん』が、8月29日にリリースされました。

『パンダちゃん』ジャケット写真

約一年ぶりのシングルとなる『パンダちゃん』は、男の妄想をストレートに描いたポップ調の曲で、MVではタレントの岸明日香さんと共演、「岸・岸コンビ」でツイッターで出会った一般の男子大学生による振り付け“ぱんだんす”を披露。多くの話題を呼び、ドワンゴジェイピーのアルバムデイリーランキングで初登場1位を獲得。コロナ禍の影響で本格的なライブ活動が出来ない中、キュウレンジャーで共演した山崎大輝さんとのオンラインライブ「ディスタンスジャンクション」や岸さんの公式youtubeが9月からリニューアルするなど、積極的に活動しています。

スマートボーイズでは、岸さんのSPインタビューを実施。3日連続でご紹介します。

PART③では、「宇宙戦隊キュウレンジャー」を中心としたトークを展開。多くのファンも待ち望んでいる“あの企画”についての野望も語ってくれました。

最新シングル『パンダちゃん』をリリースした岸洋佑さん

――ここまで新曲や音楽活動の話をしていきましたが、岸さんが出演された「宇宙戦隊キュウレンジャー」にも触れていきたいと思います。2017年の放送から約3年経ちましたが、今の心境は「もう3年経ったんだ」か「まだ3年しか経っていない」のどちらになりますか。

岸　「だいぶ経ったな」って思います(笑)。僕の場合、昨年「スーパー戦隊最強バトル!!」にキュウレンジャーとして唯一出演したので、ちょっとは現役感も残っていますが、他のメンバーは終わってから3年弱ですよね。桜子(大久保桜子さん／カメレオングリーン・ハミィ役)なんて、20歳超えているのが今でも信じられないですね。

――岸さんがMCを務めるYouTube番組の「エレチャン」に、以前コグマスカイブルーを演じた田口翔大さん(2004年生まれ)がゲストとして登場していましたが、ビックリするぐらい声変わりしていましたね。

岸　当時の声と比べたら今は全く面影がないくらい大人の声で、きっとキャラソンで同じキーは歌えないと思います(笑)。

――キュウレンジャーといえば、4月に岸さんのYouTubeで公開された『主題歌「LUCKYSTAR」を歌って見た』で、岸さんをはじめ、岐洲匠さん、山崎大輝さん、大久保桜子さん、榊原徹士さん、南圭介さんに加え、大塚明夫さん、神谷浩史さん、中井和哉さん、小野友樹さん、木村昴さんといった声優陣も登場して、大きな反響を呼びましたね。

岸　そうですね。とてもありがたかったです。

――実は今年5月、山崎大輝さんにインタビューした際、「編集していない状態のフル尺を見ることが出来て、すごい幸せな気持ちになった」と裏側のエピソードを語ってくれましたが、他に裏エピソードがありましたら教えていただけますか。

岸　今改めて「すごいことをやったな」って思いますね。全員自宅で撮影したものでしたし、一人一人に連絡して、協力していただいたので、大変ではありましたが、自分たちがちゃんと思いを持って作ったものって届くんだなと感じました。裏側的なエピソードになるかどうかわかりませんが、僕と徹士の2人で歌ったんですけど、高いキーはすべて徹士に任せました。

――さすがフードマイスター！榊原さんと言えば名乗りの声が初回からどんどんキーが高くなることで話題になりました。

岸　あれ、僕のせいだったらしく、徹士に「もっと声を高くしたら」って言ったみたいですけど、そんなこと言った記憶がなくて。ちょっと責任を感じています(笑)。

――山崎大輝さんとは、月一回のペースで、オンラインライブ「ディスタンスジャンクション」を配信されていますが、9月27日配信では、ライブハウスから対バン特別ライブをお届けするそうですね。

岸　今回はフルバンドでお届けしますし、それまで家でやっていたものをちゃんとした形として、お見せできればと思っていて、一つの集大成となるライブになりそうです。

――同じアーティストとして、山崎さんの「ここが凄いな」というところは何ですか。

岸　大輝は“こだわり”があって、「こういうものがやりたい」「これをやったら自分は輝くだろう」というものがよく見えているアーティストで、それは一つの大事な才能だと思っていて、そういう意味では尊敬しています。もちろんライバルでもありますが、どちらかと言えば「弟っぽい」ところがありますね。俳優歴は大輝の方が長いけど、音楽活動歴は僕の方が長いから、音楽の部分は僕が持っているものを教えたいなと思いますし、逆俳優の部分では教えてもらいたいです。

――俳優という言葉が出ましたが、今は音楽活動一本というスタンスですけど、今後俳優としての活動もやっていこうという考えは持っていますか。

岸　ミュージカルはこれからもやりたいなとは思っていて、歌を歌うというのを関連していたいというわがままがあって、僕自身が今芸能界にいるのは、歌があるからだと思っていて、仮に「俳優をやろう」と思った時に、俳優一本でやっている人たちに勝てるかと言えば、僕はそんなことないと思うんですよ。「俳優活動をするなら一曲でもいいからオリジナル曲を作りたい」と、いつの日か思うようになったんですが、でも歌を歌う役だったりギターを弾く役であれば、僕のオリジナリティが発揮できる気がするんです。「歌を歌う役なら岸洋佑だよね」って思ってもらえる存在にはなりたいと思っています。

――もう岸さんの演技は見られなくなるのかなと心配していたので、その言葉を聞いてホッとしています。

岸　お芝居もやっていきたいですけど、今一番大事なのは音楽活動なので、ガツガツと「芝居やりたいです」とは言っていない感じです。高校時代からの親友である吉沢亮くんの芝居をずっと近くで見ているかもしれませんが、芝居に携わっていない人間が「売れたいから芝居やりたいな」って、プロとして言えないですよ。
でもミュージカルだったら、その辺の俳優には絶対に負けないと思う自信がある場所であれば演じたいですし、昨年末にホリエモン(堀江貴文)さん主演のミュージカルに出演しましたが、出演が決まった時「芝居をしているあなたを見たい」というファンの声をたくさんいただきましたし、機会があれば全力でやらせていただきたいです。

――さて、再び「キュウレンジャー」の話に戻りたいと思います。本編が終わった後も、先程話した「LUCKYSTAR」動画や「ディスタンスジャンクション」だけでなく、いろいろなメディアやイベントでキュウレンジャーキャストの共演を見かけますが、ファンとしては、10周年記念として、忍風戦隊ハリケンジャー、特捜戦隊デカレンジャー、炎神戦隊ゴーオンジャーのように「10 YEARS AFTER」企画で再びキュウレンジャーが勢揃いすることを心待ちにしていると思います。でも2027年まで待たないといけないんですよね。

岸　僕らの場合は、“キュウ”レンジャーだけに「“9” YEARS AFTER」になると思うので、あと6年後ですかね。僕らは絶対にやると思います。しかも超大々的に！！

――なるほど！一年前倒しですね。このメッセージを聞いて、ファンの方もきっと喜んでいると思います。

岸　あとは南さんが老けていないことを祈りっています(笑)。

――南さんは20代後半からまったく老けていないので大丈夫でしょう(笑)。

岸　僕自身も太らないように気を付けます(苦笑)。

――私も以前「10 YEARS AFTER」シリーズの取材をしたことがありますが、当時の衣装を着ている方もいますからね。

岸　一つ言えることは、(田口さん演じる)小太郎の衣装は絶対着られないでしょう。

――そこは特注で製作させましょう(笑)。

岸　声優さんたちも豪華な面々なので、誠意をもってオファーしたいですし、きっと全員やってくれると思います。監督も誰にするか考えていて、何を描きたいかによりますが、個人的に大好きな杉原輝昭監督かな。あとは戦隊の王道を描いてくれるなら竹本昇監督もいいかもしれませんね。

――そこまで青写真があるんですね。

岸　インドネシアで成功して、お金がたくさん集まったら、東映さんも安心して作れるじゃないですか。そういう意味では、頑張らないといけないですね。まず4年後に東映さんを口説いてから、2年かけて完璧に組み立てて作ろうと思います。

――「宇宙戦隊キュウレンジャー“9” YEARS AFTER」が正式に決まったら、インタビューに伺いたいと思います。ではお時間となりましたので、最後に新曲『パンダちゃん』のPRも兼ねて、メッセージをお願いします。

岸　「パンダちゃん」という新曲が出まして、youtubeでは「#ぱんだんす」というハッシュタグをつけて、みんなで踊ってもらえるような楽しい曲を作りましたので、是非聴いていただきたいです。そして9月27日配信の「ディスタンスジャンクション」では、同じ俳優仲間でもある山崎大輝くんとライブハウスから楽曲ライブをやります。キュウレンジャーファンだけど音楽活動は知らない方もせっかく2人一緒のタイミングで見られるので、「こいつら音楽もいいじゃん！」って思ってもらえるように頑張ります。今後とも応援のほど宜しくお願いします！！