- 2020-7-10
舞台を原作とする新世代クロスメディアプロジェクト「ゲキ×メン」シリーズの第一弾作品『絶響 MUSICA THE STAGE』が7月8日、六本木・俳優座劇場にて開幕しました。
今作は、個性豊かな6人の高校生と地球の音楽を奪おうとする美しき”悪”たちとの戦いが描かれ、音楽でのバトルを通じ友情と成長を育む冒険の物語。ストーリーには音楽、バディ、青春などいくつもの要素が組み合わさり、特撮ものにも負けないほどの熱い展開が魅力的。かつてない『音楽の力を駆使したバトルシーン』も見どころです。
「うたの☆プリンスさまっ♪」TVシリーズや「Dance with Devils」など多数のアニメ作品に参加する金春智子氏が構成・脚本を手掛け、「B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~」や「プリキュアシリーズ」キャラクタービジュアルなどを多数手掛ける川村敏江氏をビジュアルデザインに迎え、「メル・リルルの花火」「ビョードロ」(劇団おぼんろ主宰)や「イムリ」(脚本・演出)などを手掛け演劇界の異端児とも評される新進気鋭アーティストの末原拓馬氏が演出。
黒田昊夢さん、林勇輝さん、などの舞台俳優と、谷山紀章さん、花江夏樹さんをはじめとする豪華声優の演技が舞台上で融合し、新たな世界を作り上げます。
スマートボーイズでは、公演初日直前に行われたゲネプロのオフィシャルレポートをお届けします。
≪ゲネプロオフィシャルレポート≫
主人公の内海ヒビキ(黒田昊夢)、室月ミキ (林 勇輝) のほか、キャラクタービジュアルがそのまま飛び出してきたかのような、魅力ある登場人物たち。
ヒビキは歌うことが大好きだったが、突如問題を抱えてしまう。
葛藤しながらも前に進んでいく彼を演じるのは、本作で初めて舞台に立つ、黒田昊夢。フレッシュで澄んだ演技が光る黒田ともに、樋口裕太、太田将熙、安井一真といった、経験と実力をあわせ持つ俳優陣が、ともに作り上げていく。
今回は一人、映像のみの出演となる輝馬は、「悪」の使者を率いる謎多き人物・モーヴェ役。
画面越しにもかかわらず、あふれ出る存在感と、美声、耽美な演技に魅了されること間違いなし。
モーヴェたち「悪」の使者と、ヒビキたち高校生が“陰と陽”となり、対象的な存在として表現されており、それぞれに緻密なバックグラウンドがあるということも本作の重要ポイントだ。
作中で披露される楽曲の中にも、そんなバックグラウンドが垣間見られる詩や、物語が進むうえで鍵となるフレーズが潜んでいたりと、繊細な仕掛けが多数。セリフの中だけでなく歌詞の中にも、友情と成長、音楽へ対する熱い想いが金春により込められている。
また、今回“新感覚”といえる要素の一つが、人間とソノーという、種族を超え音楽を愛する者同士が惹かれあってつながる、『バディ』という存在。
舞台が進むにつれ、次々と登場するソノーたちを谷山、花江夏樹、斉藤壮馬、江口拓也、森久保祥太郎、小野賢章といった豪華声優陣が息を吹き込み、ときにコミカルにときに諭すように舞台上にはっきりと存在感を示し物語に動きを加える。
そんな多彩なキャラクターが登場する本作だが、今回の第一弾で語られるのは『絶響 MUSICA』のプロローグ部分。三部作としての上演を予定しており、今後さまざまなキャラクターに焦点が当たっていくこととなる。
ほかにも CD、ゲームなど幅広い展開を視野に入れており、
この後の展開から目や耳が離せない。
≪オフィシャルゲネプロ画像≫
文/ハシビロコ 撮影/金子一基 編集/ナスエリカ
≪シリーズ構成・脚本 金春智子 コメント≫
公演延期期間に脚本をブラッシュアップし、とくにヒビキとミキの関係性を掘り下げました。脚本を書いていると、たまにキャラクターが勝手に動き出して、知らなかったことを教えてくれるのですが、今回はまさにその通り。ヒビキとミキの幼なじみならではの距離感が際立ち、ほかのキャラクターもより生き生きと動き出しました。敵役のクストーとストラは彼らなりの正義や誇りを訴え、モーヴェさまの闇もさらに広がりました。
俳優の皆さんが彼らをどんなふうに成長させてくださるのか……
舞台の脚本は初めてということもあり、本当に楽しみです。
≪ビジュアルデザイン川村敏江 コメント≫
舞台原作のキャラクターデザインは初めての経験でしたが、俳優のイメージや、役作りの中でできあがっていく個性を取り入れながらビジュアルを固めていきました。一方ソノーたちは声優のイメージを考慮しつつ、脚本の内容から想像して中学生くらいの少し幼い外見にしています。別の星から来たことがわかるよう、妖精のような要素も加えました。舞台作品としてどう仕上がっているのか私自身も楽しみです。
≪キャストコメント≫
◆内海ヒビキ(黒田昊夢)
初舞台ですが、初めてだと思われないように情熱をぶつけて演技をしています。人のカッコよさは、強さをひけらかしているときではなく弱さに直面したときにこそ現れるものではないかと思うので、ヒビキがもがき苦しみながらも成長していく、カッコいい姿を伝えたいです。ヒビキの気持ちになって舞台を見ていただけると、きっと、より楽しんでいただけると思います。
◆室月ミキ(林勇輝)
ミキはヒビキのマネージャーのような、支える立場の存在です。ご観劇いただく皆さんと一番視点が近いのではないかな、とも思います。ヒビキとミキは、お互いの中で誰よりも優先順位が高い、大切な存在だと脚本の金春さんからうかがったので、ヒビキ役の昊夢と何度も何度も話し合って役を作り上げました。
本作は音が鳴っていたらついリズムをとってしまうような、人間の根底にある音楽を描いています。そんな音楽のすばらしさにも気づいていただけたら嬉しいです。個人的な見どころは、昊夢と構想を重ねた秘密基地のシーンと、ぬいぐるみのクマノスケを抱きしめるシーンです!
◆北条シンイチロウ(一色湊)
シンイチロウは作中唯一のスポーティーなキャラクターで、僕もスポーツが好きなので親近感を抱いています。延期になった間も、ドラムやシンイチロウと向き合って過ごしていました。
今回は舞台が原作となるので、演出の末原拓馬さんと話し合いながらキャラクターに肉付けしていきました。一見、性格が相反しているように感じるバディ・シエンとの、相性抜群な掛け合いにも注目してください。熱いパッションを持って作り上げた舞台を、ぜひ多くの方に見てほしいです!
◆シャルル・茉莉・アントルモン(平賀勇成)
ハーフ役を演じるのは初めてで、セリフにフランス語があって驚きました。今回は自分の演技がシャルルの原作となるので、心にゆとりをもとうと意識しました。
本作はキャスト一同力を入れて作り上げていますし、声優陣もとても豪華です。『MUSICAって何?』と最初は思うかもしれませんが、舞台を見ればきっと引き込まれると思います。シャルルのカーテンコールは尺も長めで一番カッコつけている(笑)ので、お見逃しなく。
◆雨乃トウヤ(前嶋曜)
公演再開をずっと待ち続けていました。役や作品と向き合う時間が長くなった分、より洗練された演技になったと思います。楽屋は男子校のような雰囲気で、ワイワイ楽しく、みんなで一つの目標に向かって進んでいます。キャラクターのソロ曲に込められた想いが歌やダンス、表情に反映されているので、ぜひ目で追ってみてください。
◆明神伊織(樋口裕太)
「数カ月ぶりの舞台なので、俳優としてもさまざまな想いをこめてステージに立ちました。伊織の中にある闇は自分でも親近感を覚えていて、今後の展開がとても気になります。ベースを刀のように扱ったりと彼らしさを随所に意識した動きも見どころです。
また、これまでも2.5次元舞台でポニーテールのキャラクターを演じてきたので、実はポニテさばきには自信があります(笑)。毛先の動きまで注目して見ていただけると嬉しいです。
◆クストー(太田将熙)
延期期間中に筋トレをしたおかげで腕回りがたくましくなりました(笑)。クストーはまっすぐな男で、熱い部分があって、恩人であるモーヴェ様を一心に信じています。彼なりの正義を貫いているので、完全な悪にならないように意識して演じています。
ソロ曲をもらえてとても嬉しかったのですが、これまで歌ったことのない曲調だったのでリズムをつかむのに苦労しました。歌詞は脚本の金春さんが書いてくださったので、作品の世界観を背負いつつ、一つ一つの言葉を大切にしようと思って歌いました。
急な公演再開となったので、足を運べない方もいらっしゃると思います。配信もあるので、無理のない形で楽しんでいただけると嬉しいです。絶対に満足してもらえる舞台にするので、『MUSICA』の芽吹きを目撃してください。」
◆ストラ(安井一真)
ストラはモーヴェ様に恋のような、心酔のような……そんな気持ちを抱いていて。延期期間を経て演出が変わった部分もありますが、根本にあるモーヴェ様へのリスペクトは変わりません。
僕自身はダンスがあまり得意ではないので、クストーとのダンスシーンはかなり練習を重ねました。衣装も相まって、見栄えのするステージになるのではと期待をしています。
音楽で戦うという新感覚なおもしろさを伝えられるよう、役者一同がんばります!」
◆ヒビキの母(寺山武志)
ヒビキの悩みをお母さんらしくやさしく見守れるよう役作りをしました。日替わりゲストとのアドリブコーナーは毎回相手が変わるので、すべて 1 から作っています。新人俳優
も参加していて、フレッシュさがある座組です。昔の経験を思い出してなつかしくなることもありました。
これまでは舞台に立つのが当たり前でしたが、新型コロナウイルスの影響でたくさんの台が中止になり、今回久しぶりにステージに立ちます。板の上に立ったとき、胸にこみあげてくる特別な感情がありました。
本作は青春を過ごす若者が抱える悩みや輝きが詰まったさわやかな物語だと思います。なつかしさを覚えるシーンや、人によっては母性がくすぐられる場面もあるはずです。日替わりゲストとのコーナーは毎回変わるので、そちらもあわせてぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。
<日替わりゲスト(7月8日)>
◆小沼将太
前日からの参加でしたが、包容力の高い現場に助けられました。僕が演じた語り手は舞台の最初と最後を担う役なので、お客様を物語にいざなえるよう意識しました。配信もあるので、会場に足を運べない方にも見ていただけると嬉しいです。
◆糠信泰州
自由度が高い現場だったので、作品の雰囲気を崩さないように心がけました。日替わりパートは、まずは自分たちが楽しんでお客さんも笑顔にしたいと思っています。
舞台に立つのは久しぶりなので、ステージに立つ幸せを改めて感じました。公演ごとに変わる日替わりゲストコーナーもぜひ楽しんでください!
『絶響 MUSICA THE STAGE』は劇パートとライブパートの二部構成。セットリストは日替わりで、公式サイトにて確認できます。なお、新型コロナウイルス感染予防のために、開場で観劇する際はライブ中の発声を禁止するなど、観客とキャストの安全面を考えた注意事項が設けられている一方で、同時に全公演 LIVE 配信も行っているため自宅でも楽しむことができ、こちらは上演後から1週間2,800円(税込)で、アーカイブを視聴することが可能。公演の詳細は詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
©「絶響 MUSICA THE STAGE」2020製作委員会
☆Information
「絶響MUSICA THE STAGE」
日程:2020年7月8日(水)~7月13日(月) 計6日間10公演
※開場時間は各公演開演の45分前となります。
会場:六本木・俳優座劇場
シリーズ構成・脚本:金春智子
ビジュアルデザイン:川村敏江
演出:末原拓馬(劇団おぼんろ)
出演
一色湊、太田将熙、黒田昊夢、林勇輝、樋口裕太、平賀勇成、前嶋曜、安井一真 (五十音順)/ 寺山武志
輝馬(映像出演のみ)
江口拓也、小野賢章、斉藤壮馬、諏訪部順一、谷山紀章、花江夏樹、森久保祥太郎 (声のみの出演、五十音順)
■ゲスト出演
7月8日(水)小沼将太・糠信泰州、7月9日(木)近藤頌利・武子直輝、7月10日(金)近藤頌利・武子直輝、7月11日(土)中澤まさとも・狩野翔、7月12日(日)笠間淳・汐谷文康、7月13日(月)河原田巧也・糠信泰州
ダンサー:室井一馬(甘党男子)、結城駿(BSB Works)
チケット料金
プレミアムシート 11,000円(税込/全席指定)
※非売品ブロマイドセット(全キャラ9種)グッズ付き、劇場にてグッズをプレゼント致します。
※7月8日(水)~10日(金)前半5公演、7月11日(木)~13日(月)後半5公演で、非売品ブロマイドセットは別バージョンとなります。
[公演に関するお問い合わせ]
アズプロジェクト info_musica@as-project.com
主催・製作:「絶響MUSICA THE STAGE」製作委員会
≪公式サイト≫
http://musica-project.com/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/musica_stage