【高橋健介インタビュー】「本屋で本を買う行為が、僕の中ではレア」3/12開幕舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』東京公演目前SP☆

  • 2020-3-6

舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」の東京公演が、3月12日より俳優座劇場にて上演されます。

連続テレビ小説「あさが来た」で、作品平均視聴率で最高値を叩き出した脚本家・大森美香さんが手がけたNHKオリジナル作品ドラマ「この声をきみに」(2017年9月放映)。本作はそんな上質な大人のドラマの舞台化で、舞台脚本も大森さんが書きおろし!
舞台版では、ドラマで描かれた朗読教室を舞台に、新たな登場人物、エピソードが綴られます。朗読の持つ言葉の力で、こじれていた大人の心に染み入り、ほぐれていく物語。現代を生きるちょっと不器用な大人たちへ贈るラブストーリーとなっています。

舞台『この声をきみに』メインビジュアル

舞台『この声をきみに』メインビジュアル

【あらすじ】
主人公の青年(尾上右近)が、人生の転換点にひょんな理由から朗読教室にいくはめに。
そこで、ミステリアスな朗読の先生(佐津川愛美)に出会い、教室の仲間と出会い、朗読そのものの言葉の魅力に出会う。
ちょっと不器用な主人公が、人生を前向きに変えていく。
そして、いつしか惹かれ合っていた先生との恋の行方は……

スマートボーイズでは、この作品に朗読教室に通う学生役で出演する、高橋健介さんに直撃インタビュー! 実際に経験した朗読のレッスンについてや、意気込みを語っていただいきました。

高橋健介さん出演の舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」が、3月12日より上演!

高橋健介さん出演の舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」が、3月12日より上演!

――早速ですが、この作品への出演が決まったときは、どんなお気持ちでしたか?

高橋さん 脚本家の大森美香さんは映像のほうで活躍されているイメージで、今回初めて舞台の脚本を書いてくださったらしいんです。名のある方の作品というだけでも、やっぱり少し緊張しましたね。周りのキャストのみなさんも、僕がテレビで見ていた方が多いし、尾上右近さんは年齢が近いけど、歌舞伎で最前線を走っている方なので。最近僕が出演した作品は、ほとんど同世代の男性キャストだけで構成されたものが多かったので、新鮮です。僕みたいな奴が僕しかいないっていうのが、一番緊張するポイントですね。

――高橋さんは飄々としたイメージですが、緊張することもあるんですね……。

高橋さん 他の作品にはない緊張感があります! 純粋な緊張というより。

――新しいものに挑戦するときのドキドキですね。大森さんの書いた台本を読んだときの感想も聞かせてください!

高橋さん やっぱり言葉選びがステキな方だなと感じました。台本はすごくおもしろいですし、朗読劇ではなく、朗読教室の先生と生徒の話なので、 これをどういう風に表現していくのかが難しいなと思いました。下手をしたら、朗読劇との差がなくなってしまうのではないかという感じもあったので、台本がおもしろいだけに、演出家の岸本(鮎佳)さんも演者の僕らも工夫が必要だなと思いました。

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――朗読教室が舞台ということで、朗読の練習もしているんでしょうか?

高橋さん はい。稽古初日に朗読の先生に来ていただきました! 実際に朗読教室でやっているレッスンをすると、めちゃくちゃ時間がかかるそうです。この台本を読むとしたら、24時間はかかる!

――えっ!?

高橋さん タイトルの「この声をきみに」を読み上げるとき、普通ならさらっと「この声をきみに ~もう一つの物語~」って言うところを、(ものすごくゆったりとしたペースで)「この声を きみに もう一つの 物語」って。これでも早いくらい。朗読教室でやってることを舞台でも表現しますが、お客様を飽きさせないようにするのは、やっぱり難しいですね。

――喉のケアも大事になってきそうですが。

高橋さん 僕、もともと喉は弱いほうじゃないので、そんなに気にしてないです(笑)。でも、みんな喉より花粉のほうを気にしています。右近さんが花粉症にめちゃくちゃ効くお茶を持ってきてくれて、みんなで飲んでいました(笑)。

――高橋さんも花粉症を心配されてます?

高橋さん 僕は鼻炎なので、そっちかな。ふだん鼻詰まりしちゃうこともありますが、本番が始まれば、絶対に大丈夫なので。なぜかわからないですけど、ステージに立てばもう大丈夫なんです。だから、心配してないです!

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――高橋さんが演じる、文学好きの青年・竹本というキャラクターについても詳しく教えてください。

高橋さん わりとふだんの自分に近いですね。実際、脚本を書く段階で大森さんとお会いして、色々お話させていただきました。きっと、本人像がわからないと書きにくいってことだったのかもしれないです。なので、多少あて書きに近いと思います。

――なるほど。だから、高橋さんの経歴をもじったような、あの表現が出てくるわけですね!(※内容はステージでお楽しみください!)

高橋さん ですね。僕のこと、色々調べていただいたりもしたみたいで。

――大森さんとはどんなお話を?

高橋さん いや~、どんな本が好きなのかとか、どんな学生生活を過ごしていたのかとか。最近は社会人3年目っていうくくりがなくなってきて、この仕事をしっかりやっていかなきゃと、腹をくくろうと思っていますとお伝えしました。本当にただの世間話みたいにおしゃべりさせてもらいましたよ。

――本の話もされたんですね。ふだんは読書するんでしょうか?

高橋さん それが全然! だから、引き出しがないんですよ……。でも、この作品の中に、竹本が好きな本が出てくるので、それは僕も実際に触れてみないといけないな思いまして。本屋に行きました。そもそも本屋に行って本を買う行為自体が、僕の中ではけっこうレア!

――ひさしぶりの本屋さんは、どうでした?

高橋さん 古本の町と言われている神保町に行きましたが、めちゃくちゃ種類がある! 例えば、宮沢賢治に関する文献もいろんな人が書いているから、どれを読めばいいんだと思って。あと、古典文学のコーナーはありましたが、置いてある本の数は少なかったですね。太宰治の本も、きっと本がめちゃくちゃ好きな人しか読まないだろうなって。店員さんに調べてもらったら、「取り寄せは可能です」って言われました。

――何か読んでみました?

高橋さん 今、詩集を読んでいますが、正直、内容はちゃんと理解してないです(笑)。なんだろう……竹の話とかされてもよくわかんないという感じで。

――竹?

高橋さん 萩原朔太郎さんの詩集の中に、竹の話が出てきます。おもしろいと思う部分もたくさんあります! ほかにも『手袋を買いに』っていうキツネの親子の物語も、小学生のころ国語の教科書に載っていて読みましたが、今改めて読むと、思いのほか強いメッセージがあると感じました。最後にキツネのお母さんが言うあるセリフを見て、小学生のころは何も感じてなかったのになぁと。

――大人になってわかることってありますよね。

高橋さん そうですよね。深いメッセージが隠されていることに気づきました。

稽古場にてインタビュー&撮影!

稽古場にてインタビュー&撮影!

――竹本という役の話に戻りますが、役作りに関して準備していることなどはあるんでしょうか?

高橋さん 朗読教室に通う大学生って、そんなに多くないと思います。ほかにもサークルとか部活とか選択肢はたくさんありますし。その中で朗読教室に通うって、なぜなんだろうと。でも、ある映画を見たのをきっかけに大きく変わったという背景があるので、そこをどれだけ自然に表現できるか、かなと思っています。生徒に関しては深く描かれませんけど、なんでここにいるのかっていうバックボーンはしっかり見せていきたいです。結局どういう人だったんだろう? とはならないように、演じきりたいと思います。

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――稽古も始まってだいぶ経ちますが、このカンパニーに雰囲気はいかがでしょう?

高橋さん とても穏やかな大人な空気が流れています。みなさん、お芝居に熱い方ばかりで、「もっとこうしようか」って意見を出し合っています。僕も何か言わなきゃっ! ってなります(笑)。素直に思ったことを言うこともありますけど、たまに、やべっ、俺しゃべってねぇと気づいたときは、勢いでしゃべることも……(笑)。

――今回、高橋さんが最年少なので、かわいがられているのでは?

高橋さん こばけん(小林健一)さんとか、みなさんによくしてもらっています。(弘中)麻紀さんと話しているとホッとします。お子さんがいるそうで、「こんなことがあってね」っていう子どもの話を聞くと、和みますね。本当に物語の中の朗読教室みたいな感じです。

――アットホームなんですね。では、最後にこの作品を通して感じてもらいたいことや、楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

高橋さん 声で何かを伝えるってことが強いメッセージの作品だと思います。今はSNSがすごく流行っていてすごく便利じゃないですか。でも、文字を打ったときに、この言葉ってキツい言い方になってないかなとか、気持ちが伝わる文章になっているかなって、一度立ち止まって考えるようになる作品になったらいいですね。ひとつブレーキをかけて、やさしい気持ちで相手に言葉を伝えようという気持ちになってくれたら、僕らもやった意味があるのかなと思います。そんなメッセージが伝われば、きっと成功するんじゃないかな。

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インタビュー完

舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」の東京公演は、3月12より俳優座劇場にて上演。公演の詳細はInformationより公式サイトでご確認ください。

※新型コロナウイルス感染症の情勢をふまえ、3月6日~8日の大阪公演は自粛となりました。3月12日以降の東京公演に関しては、関係機関の発表や情勢を踏まえ、改めてのご案内となります。最新情報は公式ツイッター「@konokoe_st」をご確認ください。

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☆Information

舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」
【出演】尾上右近 佐津川愛美/小林健一 弘中麻紀 小林涼子 高橋健介/
中島歩/小野武彦
【脚本】大森美香
【演出】岸本鮎佳(艶∞ポリス)
【音楽】ピアノ生演奏:高木里代子
【テーマ曲】fox capture plan「この声をきみに」
【日程】
※新型コロナウイルス感染症の情勢をふまえ、3月6日~8日の大阪公演は自粛となりました。3月12日以降の東京公演に関しては、関係機関の発表や情勢を踏まえ、改めてのご案内となります。
・東京公演 3月12日(木)~3月22日(日) 俳優座劇場
※各日程にて、アフタートークや各種イベントも開催。登壇者やイベント詳細は、公式HPにてご確認ください。

≪公式HP≫
https://www.konokoe-stage.com/
≪公式Twitter≫
@konokoe_st

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