2020-2-19

昨年7月に上演され好評を博した舞台『Run For Your Wife』の再演が、3月11日より東京・日本橋の三越劇場にて上演されます。

“笑の王様”とも呼ばれるイギリスの笑劇作家、レイ・クーニー原作で、物語は、優柔不断の性格がゆえに2人の女性と結婚し、緻密なタイムスケジュールを完璧にコントロールしながら、重婚生活を送っている平凡なタクシー運転手のジョン・スミスだったが、ある事故をきっかけに完璧だったスケジュールが狂い出し、重婚がバレないようについたウソがウソを呼んで、絶体絶命のピンチに陥るコメディ作品。

ジョン・スミス役には前回に引き続き山本一慶さんが務め、スタンリー・ガードナー役のルー大柴さん、ポーターハウス警部役の我善導さんが続投。新キャストには舞羽美海さん(メアリー・スミス役)、十碧れいやさん(バーバラ・スミス役)、根本正勝さん(ボビー・フランクリン役)、安井一真さん(トラウトン警部)が出演します。

スマートボーイズでは、「あんさんぶるスターズ！オンステージ(通称：あんステ)」で共演経験がある山本一慶さんと安井一真さんにSPインタビュー！前後半の2回に渡りお届けします。
PART①では、出演が決まった時の感想や共演者の話などを語ってくれました。

多くの反響を呼んだコメディ「Run For Your Wife」が早くも再演！

――よろしくお願いします。昨年7月の公演からわずか半年で再演を迎えるということで、きっとファンの方も驚かれたかと思いますが、まず再演が決まった話を聞いての率直な感想をお願いします。

山本　率直に嬉しかったですね。前回の時にもっといろいろな方に見てもらいたいと思いながらやっていたところもありました。お客様からの反響がすごく良くて、きっとまた再演も見たいなと思う方も来てくれるだろうし、前回の評判を聞きつけて見に来てくれる方もいるでしょうし、半年のスパンという熱が冷めない間にできるのは嬉しいです。新しいキャストも揃っているので、素敵な公演にしようという思いです。

――半年後の再演ってなかなかないと思いますし、きっとファンの声がないと実現できませんよね。

山本　「DVD見たい！」という声もたくさんあったので、こうやってできることはありがたいですね。

――前回を見たファンからたくさんの声があったと思いますが、印象に残った感想などありましたか。

山本　ファンの方から「純粋にメチャクチャ面白かった」と言ってくれたのはコメディ作品をやっている身としては嬉しくて、もちろん「楽しかった」といった声もたくさんいただきました。関係者や知り合い、初演で日替わりゲストに出てくださった方からも「マジで面白い！！」「メチャクチャ笑った！！」って言ってもらえて、お客さんの声も嬉しかったんですが、仲間がそう言ってくれるのってすごく励みにもなって、「あっ、この作品をやってよかった」って確信しましたし、自信にもつながりました。

――安井さんは今作が初の海外コメディ作品出演ということで、まずオファーをいただいた時の第一印象はいかがでしたか。

安井　今回が初めての海外コメディ作品で、まだ自分がコメディ作品の舞台に立つというイメージはあまり沸いてなくて、「あぁ、大丈夫かな？」と思ったのが最初に思ったことですが、一慶くんとの共演なので、とても安心しています。もし一慶くんじゃなかったら……。

――山本さんとの共演じゃなかったらオファーを断っていたかもしれませんね。

安井　それはわからないです(笑)。

山本　俺じゃなくてもいいじゃん！

安井　まだ舞台の経験が少ないので、この舞台で新しい発見が確実にできると思っていて、それがすごく楽しみです。

――共演が決まった時、LINE等で連絡し合ったりしましたか。

山本　先日、僕の番組にゲストとして出てくれて、その時に「よろしくね！」って声をかけました。それとオンエア中に自ら無茶ぶりを振って、自ら全部回収して笑うというポテンシャルを発揮してくれました。流れとしては意味不明でしたけど(笑)、すごく面白くて、まだまだ出てきていない一真の良さがあるなって思いました。

――安井さんが持つコメディのポテンシャルは十分秘めているんですね。

山本　そうですね。でも一真は笑い上戸で、しかも今回の作品で一番笑っちゃいけない役でもあるので、そこらへんは気を付けないと。

安井　今も意識しています。明日から気を付けます。ハイ。

――お話を伺っている時点ではまだ稽古前ということですが、安井さんは既に台本をご覧になったそうですね。

安井　セリフが多いなというのが印象で、ここまでセリフ量が多いのは初めてだと思います。

山本　そうなの？大丈夫でしょ？

安井　2月に出演した「bare」もセリフ量は多かったんですけど、ミュージカル作品で歌を覚えるのは苦ではないので、歌だと思えば多分大丈夫だと思います。

ジョン・スミス役の山本一慶さん

――新キャストといえば、妻役を舞羽美海さんと十碧れいやさんが演じます。初演とはだいぶイメージが変わりますね。

山本　そうですね。僕より年上ですしパワーがバージョンアップしています。（チラシを見て）この2人が両サイドに来ると圧倒されますね。ドキドキしますし、いい感じで振り回してくれるという期待もあります。ジョンは振り回されてなんぼのキャラクターなので、そういった意味でいいパワーを持っている2人が集まってくれたんじゃないかなって思っています。

――2人とも宝塚歌劇団出身で、しかも同期ですからコンビネーションは間違いなく抜群でしょうね。

山本　本当に楽しみです。

――前回も山本さんにインタビューをさせていただいて、その時に「ルー大柴さんとは初共演で、今から楽しみです」とおっしゃっていましたが、実際のルーさんはいかがでしたか。

山本　皆さんが知っているルーさんのままでした(笑)。でも本当に優しくて、元気で誰よりも場を盛り上げてくれる素敵な方で、舞台中でもルーさんのままで、やっぱりいろいろなことを経験してきたからこそ、ルーさんとして存在できるというのは素敵ですね。
今回新キャストを迎えて、いろいろお芝居も変わるだろうと思いますが、ルーさんの行動パターンはなんとなく頭に入っているので、よりバージョンアップした掛け合いになるんじゃないかなと思います。

――前回のゲネプロを観劇しましたが、我善導さんもいい味を出していましたね。

山本　あの独特の空気感を作って下さるのは我さんの力だと思うので、我さんはこの作品においての必需品ですね。

安井　必需品(笑)。

トラウトン警部役の安井一真さん

――せっかく座長の山本さんがいらっしゃいますし、安井さんから山本さんに質問などありますか？

安井　（少し考えて）舞台の経験が少なくて、知り合いが少ない外部公演の時に、稽古場での佇まいや意識がわからなくて……。

山本　こういう舞台は楽しんでいればいいから。コメディは俺らが楽しまないとね。セリフがうまく噛み合って「今の絶対おもろい！」と思う時って、フワッと気持ちいいじゃん。その気持ち良さをみんなで楽しんでいけば、俺らが気持ちいということはお客さんも見ていて気持ちよくて、それが笑いになってくれるから、そんなに難しく考えなくていいよ。

安井　なるほど。

――きっとルーさんの佇まいを見ていれば、楽しめるんじゃないですか。

安井　楽しみだな！

山本　ルーさんは稽古場でも賑やかしてくれるので、それに甘えつつ気張らずにいれば大丈夫だと思うよ。

安井　わかりました！！ありがとうございます。

――ボビー役の根本さんと山本さんとの共演は「裏切りは僕の名前を知っている」以来で、久々となりますね。

山本　あれから8年も経つんですよ。。

――しかもドレスデザイナーのゲイ・オネエ役ということで、演技力抜群の根本さんがどう演じるかとても楽しみですね。

山本　ゲイっていろんなタイプがいるじゃないですか。根本さんが思うボビーというキャラクターはどのゲイ像なのかすごく楽しみです。本読みの時に根本さんの第一声がどう出てくるか、「Run For Your Wife」をやる身としては、一番気になります。果たして声が高いのか低いのか、女の子っぽいのか男の子っぽいのか。絶対笑っちゃうと思います。きっとボビーが変わるだけでも作品の印象が変わると思うんですよ。ボビー自体はずっと出続ける役ではありませんが、強烈なスパイスでもあるので、どう表現してくれるか楽しみですね。

（PART②へ続く）

舞台『Run For Your Wife』は3月15日まで上演。現在一般チケットが好評発売中です。公演の詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

メイク：瀬川なつみ
スタイリスト：タクロウ
衣裳：山本/VICTIM&CO.　安井/ag

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