小松準弥「僕にしかできない美女丸を演じたい」、舞台『あずみ~戦国編~』出演記念・3日連続インタビュー特集①

  • 2020-1-27

今泉佑唯さんが四代目「あずみ」に挑戦する注目作、舞台『あずみ~戦国編~』が2020年3月・東京、4月・大阪にて上演されます。
構成・演出を岡村俊一さんが手掛け、共演には瀬戸利樹さんら期待のキャストが集結する今作。スマートボーイズでは、あずみの命を狙う最強の剣士・最上美女丸役を務める小松準弥さんにインタビュー! 意気込みの言葉を、3日連続更新の特集でお届けいたします。

舞台『あずみ~戦国編~』にて、最上美女丸役を演じる小松準弥さん

舞台『あずみ~戦国編~』にて、最上美女丸役を演じる小松準弥さん

「あずみ」とは、1994年から2008年にかけて小学館「ビックコミックスペリオール」にて連載された小山ゆう氏原作の人気コミックで、単行本は全48巻までで累計1000万部以上を記録。第43回小学館漫画賞を受賞し、2003年と2005年には上戸 彩さん主演で2度映画化、また舞台版では2005年に黒木メイサさんが明治座で最年少座長の記録を作り、2016年には川栄李奈さん主演で上演され、絶賛のうちに幕を閉じています。

今泉佑唯さんが四代目として新たな「あずみ」に挑戦する本公演では、今泉さんが演じるあずみを支えるために、現在注目を集めている若手キャストが集結! あずみと運命を共にする忍びうきはに、2014年『弱くても勝てます』で俳優デビュー、2020年新春からは映画『カイジファイナルゲーム』『シグナル100』の公開、ドラマ『ランチ合コン探偵~恋とグルメと謎解きと~』などが続く、期待の新鋭・瀬戸利樹さんが舞台に初挑戦します。

『あずみ~戦国編~』キービジュアル

『あずみ~戦国編~』キービジュアル

そして物語の語り部として活躍する飛猿には、『熱海殺人事件』で3年連続主演を務め、ドラマ『教場』出演も話題の味方良介さん。また豊臣秀頼は、『ミュージカル・テニスの王子様』『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』などに出演した神永圭佑さん。あずみの命を狙う最強の剣士・最上美女丸は、『新・幕末純情伝FAKE NEWS』『デルフィニア戦記』などに出演する小松準弥さんが務めます。

さらに、あずみを育てた老師月斎では山本 亨さんが再び鮮やかな剣さばきを見せ、他にも数多くのつか作品に出演している、つかこうへい劇団出身の吉田智則さんや、数々の映画やテレビドラマ等に出演し、舞台『化粧二題』等にも出演するなど、多彩な活躍をし続ける女優・有森也実さんが物語を引き締めます。

本格的な稽古を前に、スマートボーイズではキャストから最上美女丸に扮する小松準弥さんにインタビュー! 3日連続更新でお届けするインタビュー特集のPart.1では、演出家・岡村俊一さんの元で挑戦する役柄へのある縁や、役作りへの意気込みを語っていただきました。

■Part.1 「僕にしかできない美女丸を演じたい」

――『あずみ』は原作のほか、主人公・あずみ役を上戸 彩さんが務めた映画版や、黒木メイサさんや川栄李奈さんが演じた舞台版でも知られている作品です。このタイトルに出演が決まって、まずはどんなお気持ちでしたか?

小松準弥(以下、小松) 「これは来たな!」と。まずはめちゃくちゃ嬉しかったんですが、岡村俊一さんが手掛ける舞台は今回が3作目で、以前に出演させていただいた『アラタ~ALATA~』(以下、『アラタ』)と『新・幕末純情伝 FAKE NEWS』(以下、『新・幕末純情伝』)は、どちらも僕にとってはすごく挑戦的であり、試練だったなと感じる作品としても深く残っているので、今回も気合いが入るというか……色んな意味を含めて、「来たな!」と思いました(笑)。

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――大きな喜びもあり、新たな試練の予感でもあり、という気持ちですね。

小松 でもやっぱり大きな気持ちは“嬉しい”だったり、“楽しみ”ですね。稽古が始まる前から、すごくワクワクしています。

――ちなみに小松さんは、これまで『あずみ』をご覧になったことはありましたか?

小松 今回の出演が決まってから、川栄李奈さんが主演をされた2016年の舞台『あずみ~戦国編~』をDVDで拝見しました。

――では小松さんが演じる最上美女丸という役柄もご覧になったかと思いますが、美女丸はあずみを狙う最強の刺客として、劇中でも大きな存在となります。この役については、どのような印象を受けましたか?

小松 川栄さんの主演版では、美女丸役は早乙女友貴さんが演じられていたんですが、僕は美女丸について「美しいな」と思ったんです。それは妖艶な容姿や、武士とは違う話し方からもなんですが、まずは舞台上にいるときに、目を惹く存在でいなくてはいけないと感じました。

――美女丸は“性別不詳の美しい刺客”と称されているとおり、外見も長髪で性別を超えた妖艶さを放ちながらも、ためらいなく人を斬り捨てるという役柄です。そんな非情な敵役であっても、観客を惹きつける魅力も兼ね備えている、と。

小松 そうです。僕にとっても性別不詳と称されるような役柄は初めてなので、またひとつ新しい扉が開ければなと思っています。

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――小松さんが岡村さんの演出作に初挑戦した『アラタ』も、主人公・アラタ役のオリジナルキャストは早乙女友貴さんでしたね。

小松 僕が初めて『アラタ』を客席から観たときの早乙女さんの殺陣は、荒々しくも華麗で、誰が見ても衝撃を受けるような美しい姿だったんです。もう本当に魅了されてしまって、早乙女さんの公演を3回ほど観させていただいた後に、岡村さんに「僕にもやらせてください、あの殺陣がやりたいんです」と志願したら、「10日間で1000手以上の殺陣を覚えたら、舞台に上げる」という課題をいただいて、僕の出演が決まったんです。このエピソードは僕にとってもすごく大きくて、『アラタ』が終わってからも、殺陣が多くある作品に挑戦してみたいと思っていたんです。

――その願いが、前キャストが早乙女さんであり、再び岡村さんの演出作でもある『あずみ』で叶うことに。

小松 早乙女さんが演じられた役を再び演じられるということには不思議な縁も感じますし、僕にとっては挑戦であり、運命でもあるなと思うんです。『アラタ』に挑戦したときの気持ちも思い出しますし、早乙女さんに比べるのもおこがましいくらい舞台経験も殺陣の腕前も劣りますが、同じ役を演じる身として、どこまで食らいついていけるのか。身が引き締まります。

――小松さんの俳優人生の中でも、『アラタ』への挑戦はひとつのターニングポイントだったかと思います。今回の『あずみ』もまた、ひとつ上のステップでのターニングポイントになるのではないでしょうか。

小松 『アラタ』で感じた以上のものを、つかまなきゃいけないなと思っています。殺陣やダンスで表現するノンバーバル作品だった『アラタ』では、まずは早乙女さんの背中を追いかける形で挑ませていただきましたが、今回はセリフもしっかりとあり、あずみの対極にいるキャラクターが美女丸だとも思っているので、“人を斬ることが快感”だという狂気の存在でも、ただ派手な殺陣を見せるのではなく、その殺陣にも彼なりの動機を持たせて、より深く表現することができたらと思っています。

――原作での美女丸は、ひと振りで相手を斬り殺し、相手の太刀を受けることがないため、鍔(つば)がない刀を持っているという設定です。美女丸としての殺陣は、小松さんの特技である剣道や、今までに演じた役柄での殺陣とも違うものになるのではないでしょうか?

小松 実際には殺陣稽古に入ってみないと分からない部分もありますが、映像を見させていただいた限りだと、自分が今持っている殺陣のスキルだけでは表現できないものだな、と感じました。それは役の内面もそうですが、新しいものを身に付けて、“これが美女丸だ”というものを見つけていかなくてはいけないと思っています。

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――役作りでは原作のほか、早乙女さんが演じた美女丸の姿も参考にされますか?

小松 早乙女さんが演じた美女丸の姿は僕の憧れではあるんですが、それを真似る必要はないのかな、と。僕にしかできない美女丸を演じられたらと思います。

――まだ稽古前の段階ですが、今から意識していたいことはありますか?

小松 岡村さんともお話をさせていただいたんですが、“人斬りだから、ただ人を斬る”ということではなくて、美女丸も悪いやつには見えるけど、その中には人としての核の部分があるということは、頭において演じていきたいなと思いました。
ただの“怖い人”とか“悪者”という記号的な役割ではなくて、人を斬ることへの衝動や動機など、彼なりの価値観を考えたい。ほかのキャストや作品にもしっかりと向き合って、小松準弥が演じる美女丸を積み上げていきたいです。

(Part.2へ続く)

明日更新のPart.2では、これまでにも共演経験がある味方良介さんや神永圭佑さんとのエピソードなど、そして特集最終回のPart.3では、2020年の活躍や目標、そしてファンの皆さんへの嬉しいメッセージもお届けいたします。

『あずみ~戦国編~』は、東京公演が2020年3月14日(土)~3月29日(日)までBunkamura シアターコクーンにて、続いて大阪公演が2020年4月4日(土)~4月5日(日)までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演されます。
チケット一般発売は2020年1月26日(日)より開始予定、ほか公演に関する最新情報は下記のInformationより公式サイトをご確認ください。

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☆Information

【公演概要】
■「あずみ~戦国編~」
公演日程:
東京・Bunkamura シアターコクーン 2020年3月14日(土)~3月29日(日)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 2020年4月4日(土)~4月5日(日)

原作:小山ゆう(「あずみ」小学館刊)
構成・演出:岡村俊一

出演:今泉佑唯 / 瀬戸利樹 / 味方良介 神永圭佑 小松準弥 / 吉田智則 / 久保田創 河合健太郎 富岡晃一郎(友情出演) 松本有樹純 濱田和馬 久道成光(劇団4ドル50セント) 桑畑亨成(イケ家!) 藤栄史哉 宮川康裕 大岩剣也 尾形歩南 / 山本亨 / 有森也実

チケット一般発売:2020年1月26日(日)
チケット料金:
東京:S席 10,500円 A席 8,500円 コクーンシート 5,500円(全席指定・税込)
※コクーンシートは特にご覧になりにくいお席です。ご了承の上ご購入ください。
大阪:全席指定 10,500円(税込)

お問い合わせ:Mitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)
大阪公演:キョードーインフォメーション0570-200-888(10:00~18:00)
協力:小学館
企画制作:アール・ユー・ピー
主催:エイベックス・AY・ファクトリー/サンライズプロモーション大阪(大阪公演)

≪公式サイト≫
http://rup.co.jp/azumi_sengoku_2020.html

【ものがたり】
時に慶長五年、関ヶ原……。合戦の傷跡も生々しいこの地に、赤子の泣き声が響き渡っていた。生きる術を持たぬその子を拾い上げたのは、「枝打ち」という密命を負った小畑月斎。
そして十年後、月斎の育て上げたあずみ、うきはは、仲間と共に豊臣恩顧の大名を次々と暗殺してゆく。
加藤清正の重臣井上勘兵衛、またその忍びの頭・飛猿はいち早く味方の大名を狙う刺客の存在に気が付く。
大坂城では、味方の大名を次々に暗殺され淀の方が怒り狂っていた。
これから家康と天下をかけて戦おうというこの時に、総大将たる豊臣秀頼は、戦いにまったく興味を示そうとしない。
天下を再び手中に収めるには、なんとしてもあずみを討ち取らなくてはならない。
刺客には刺客を……。あずみを斬るために勘兵衛は、人を斬ることだけが生き甲斐という一人の手練れ最上美女丸を呼び寄せる。
なぜ、オレは人を斬らなければいけないのか……。
初めて感じた、人を斬るということへの恐怖。
己に課せられた過酷な運命に翻弄されながらも、次々と人を斬っていくあずみ。
数々の出会いと死別……。そしてついに始まる戦。そのとき、あずみの選んだ道は……?
あずみが己の使命の果てに見いだしたものとは……?

【登場人物】
あずみ:幼き頃より刺客として育った美しい少女。
うきは:あずみと運命を共にし、あずみを見守り続ける。
豊臣秀頼:太閤秀吉の遺児。敵の刺客とは知らずあずみを好きに。
月斎:あずみたちに剣を教えた爺。
ひゅうが:あずみの仲間。
あまぎ:あずみの仲間。
加藤清正:勘兵衛の主君。あずみにより暗殺される。
飛猿:勘兵衛に仕える忍び。
淀の方:秀吉の側室で、秀頼の母。
美女丸:あずみたちをねらう性別不詳の美しい刺客。
井上勘兵衛:加藤清正の側近。あずみとは因縁深い間柄に。

【小松準弥さん 次回出演情報】
■劇団4ドル50セント×柿喰う客 『学芸会レーベル』『アセリ教育』
日程:2020年1月30日(木)~2月9日(日)
会場:DDD青山クロスシアター

好評を博したオムニバス公演を経て今度は柿喰う客とのコラボが実現!
さらにゲスト俳優を加えて狂瀾怒濤の公演が年明け早々幕を開ける…!?

作・演出:中屋敷法仁

出演:
『学芸会レーベル』
福島雪菜 前田悠雅 岡田帆乃佳 仲美海 田代明
牧田哲也 加藤ひろたか 淺場万矢 とよだ恭兵 村松洸希 永田紗茅
小松準弥 広川碧 平田裕一郎

『アセリ教育』
福島雪菜 前田悠雅 岡田帆乃佳 湯川玲菜 隅田杏花 立野沙紀
牧田哲也 加藤ひろたか 齋藤明里 永田紗茅
小松準弥 広川碧 平田裕一郎

チケット:
ローソンチケット、チケットぴあにて一般発売中
一般 7,000円(全席指定・税込)
タニマチ 9,000円(最前列・特典付・税込) ※ローソンチケットのみ取扱い

≪公演公式サイト≫
https://www.4dollars50cents.com/

■ほか小松準弥さんの最新情報はこちらへ
≪多和田任益×小松準弥 公式サイト≫
https://gv-actors.com/
≪小松準弥 公式Twitter≫
https://twitter.com/junya_komatsu

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