- 2020-1-5
2020年2月2日から東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演される、『最遊記歌劇伝－Oasis－』。峰倉かずやさんの大人気コミック『最遊記』シリーズ(一迅社刊)を原作とし、2008年の初演から11年以上続くシリーズの待望の最新作で、2019年6月に上演された『最遊記歌劇伝－Darkness－』に引き続き、“ヘイゼル編”を描きます。
『最遊記歌劇伝－Oasis－』メインビジュアル
スマートボーイズでは、孫 悟空役・椎名鯛造さん、沙 悟浄役・鮎川太陽さん、猪 八戒役・藤原祐規さん、ヘイゼル＝グロース役・法月康平さん、ガト役・成松慶彦さんのビジュアル撮影に密着！ メイキングショット＆インタビューとともに、撮影レポート特集を新春SPとして5日連続更新でお届けします。
Prat.5では、孫 悟空役・椎名鯛造さん編をお楽しみください！
孫 悟空役／椎名鯛造さん
■Prat.5 孫 悟空役・椎名鯛造さん編
【撮影レポート】
すっかり着慣れた悟空のメイン衣装でカメラ前に現れた椎名さん。キリっと緊張感のある顔から、ニカッと天真爛漫な笑顔まで様々な表情を向けます。さらに、「前回はもっと弛んでた気がするな～」と、衣装の赤い部分の弛みという細かい部分まで記憶を呼び起こして、衣装さんと相談しながら調整する姿も。
続いて、送風機でマントをひらひらたなびかせての撮影に。「こっち側を向いてた方が風で動くか」と、マントがたなびきやすい姿勢を探して体の角度を微妙に変えたりと、積極的に椎名さんが動いてくれるので、撮影はかなりスムーズに進みます。最後に小道具でお菓子を渡された椎名さんは、悟空らしく無邪気にかぶりつき、スタッフの方々から「さすが！ かわいいです」と大絶賛を受けていました～！
【椎名鯛造さんソロインタビュー】
――前回の『－Darkness－』は、『－Reload－』から4年半ぶりのステージとなりましたが、久々の『最新作歌劇伝』はいかがでしたか？
椎名さん 感覚はわりとすぐに戻ってくるんですけど、期間が空くと不安になります。
――不安というと……？
椎名さん 応援してくださるファンの方や原作ファンの方が認めてくれるのかっていう。期間が空いた分、歳をとるので。33歳になりましたけど、そんな悟空を受け入れてくれるのかっていう不安は、いつもやる前に感じてます。本番を迎える頃には、これが俺たちの作る『最遊記』だ！ って自信はあるんですけど、始まる前はいつもその不安と戦ってます。
――年齢の不安を感じる必要ないほど、ステージ上ではアグレッシブな殺陣を見せてもらっています！
椎名さん いやぁ。そう見えていたら、とても嬉しいです(笑)。
――公演中の印象的な思い出はありますか？
椎名さん 序盤のアドリブが入るシーンで、悟浄と遊んで三蔵に「うるせぇ」って注意されるところがあったんですけど、悟浄役の鮎川太陽はわりと自由奔放なので、僕に任せっきりなんですよ。僕、完全なアドリブはあまりしないようにしていて。稽古場で一度試して、今日はプランAのアドリブでいこうっていう風にしたいタイプなんです。
だから、ある程度事前に稽古場で考えてたんですけど、「玄奘三蔵、参上いたしました」っていう言葉を早口言葉で言うアドリブをするから、いいタイミングで三蔵に怒られようみたいなことを話し合ってたんですけど。太陽はなかなか案を考えてくれなかったんですよね～(笑)。だから、1人で考えたなっていう思い出！ もし今回も演出家さんから自由にやっていいよって言われるシーンがあったら、一緒に考えていけたらなと！ どれだけ協力してくれるかは、太陽の気持ち次第(笑)。また僕が考えてもいいですし。
――結局、いいんですね(笑)。
椎名さん はい(笑)。歌の面では、ヘイゼル役ののり(法月康平さん)にすごく助けてもらいました。僕はそこまで歌が得意というわけではないので。歌うのは好きなんですけど、人よりリズム感がなくて。体を動かしてセリフもありつつ、音楽を聞くっていうのが難しいんですよ。それで、どうしても1カ所うまくいかないところがあったんです。ヘイゼルと歌う曲でもあったので、のりに最初に歌ってもらって、そこに入っていく形の演出に変えてもらたりもして。
――法月さん、心強い存在ですね。
椎名さん はい。稽古中もリズムの取り方を教えてくれたり。前回、初めてカンパニーに入ってくれたのに。頼れる男だな！ って思いました。なので、今回も頼りつつ、そして頼られつつ、作品を作っていけたらいいですね。
――これまで、頼られることもあったんでしょうか？
椎名さん うーん……のりは器用でアクションも上手だし、何でもできちゃうんです。「ここどうしたらいい？」とか聞かれたこともないので、精神的に頼られる存在でいたいなと思いますね。
――今回はシリーズ始まって以来初の、玄裝三蔵が登場しないストーリー。ということで、『－Oasis－』では椎名さんが座長に……？
椎名さん いや、僕の中で座長は鈴木拡樹なので。僕は仮の座長です。座長(仮)でいる予定ですけど……どうなんでしょう？ 稽古が始まってみないとわからないですけど、たぶん原作好きの方は三蔵がいない『最遊記』はありえないって思うと思うんですよ。僕も同じ立場ならそう思いますし。でも、今回の作品を見てもらって、やっぱり『最遊記』の世界だったと、三蔵がいなくても感じられるような作品になったらいいなと思いますね。
――鈴木さんとは『－Oasis－』や座長のことについてお話されたりはしたんでしょうか？
椎名さん 会うと自然と『最遊記歌劇伝』の話になりますけど、言葉で「次は頼んだよ」みたいなことは特別言われてないです。今まで通りやって、そばに三蔵を感じながらやろうかなと思ってます。
――今回の新作では、三蔵と離れた後、悟空がどんな成長を見せるのか、という部分も物語のポイントになるかと思いますが。
椎名さん そうですね。悟空の著しい成長を感じられるストーリーになっていると思うので、精神的に大人になった悟空を表現をしていきたいですね。
――原作では、悟空と妖怪の村で出会う少女との恋模様も描かれていますね。それがどこまで『最遊記歌劇伝』にも反映されるか気になるところです！
椎名さん いや～～、どうなるんでしょう!? 現時点(2019年11月末)ではまだ台本ができていないので、何とも言えませんが。キスシーンがあるのか、ないのか、ぜひ劇場で確認していただければと思います。
――見どころがたくさんあって気になります！ それでは『－Oasis－』ということで、椎名さん自身がオアシスだと感じる場所や、癒やしの瞬間を教えていただきたいです！
椎名さん 僕はすごくインドアなので、お風呂とか布団の中ですね。冬は特に温かいところにくるまってます。お風呂はけっこう長風呂タイプで、最近の携帯は防水なので、それさえあればずっと浸かってられます(笑)。スタッフさんが記録してくれた公演本番の動画を見たりして。引っ越しするときも、部屋の内見で絶対見るのは、お風呂の機能。追い炊き機能がないとダメですね。
――それだけお風呂が大事な時間なんですね。ほかにこだわりはあるんでしょうか？
椎名さん 入浴剤は入れないです。貧乏性で、そのお湯をすくって、ちゃんと体を洗いたいんですよ。入浴剤で色がついたお湯で頭を洗いたくないじゃないですか。……っていうどうでもいい情報でした(笑)。
――布団の中も癒やしの場所ということですが、寒い時期はつい二度寝したくなりませんか？
椎名さん そうなんですよ～。毛布がね～。新しく買った毛布がすんごくいいんですよ！ もうね……うわ、肌ざわりを思い出して帰りたくなっちゃいました(笑)。どうしてくれるんですか！ まだ撮影が残ってるのに(笑)。
――ありがとうございます(笑)。では最後に、最新作への意気込みと楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。
椎名さん 玄奘三蔵がいなくて不安だと思いますが、僕も同じ気持ちです。でも、そばに三蔵を感じられるような『最遊記歌劇伝』にしたいと思っています。それを稽古で役者とスタッフ総出で作っていって、これは三蔵一行だと言われるような舞台に仕上げますので、ぜひ劇場でご覧になってください！
――以上、新春SPのラストを飾るPrat.5 椎名さん編をお届けしました！
『最遊記歌劇伝－Oasis－』は、2020年2月2日～2月9日まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。公演詳細は、Informationより公式サイトをご確認ください。
☆Information
■『最遊記歌劇伝－Oasis－』
【原作】峰倉かずや『最遊記』『最遊記 RELOAD』(一迅社刊)
【脚本・演出】三浦 香
【主催】最遊記歌劇伝社(CLIE・フロンティアワークス)
【日程】2020年2月2日(日)～2月9日(日)
【劇場】紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
【出演】
椎名鯛造、鮎川太陽、藤原祐規、法月康平、成松慶彦、村田 恒、うじすけ
アンサンブル
今井 稜、及川崇治、大澤信児、是澤洋文、榊原 雄、轟 大輝、
西田直樹、橋本有一郎、森田龍、和久井大城
【チケット】・桃源郷シート10,800円※特典付き(全席指定／税込み)
・一般席7,800円(全席指定／税込み)
≪公式サイト≫
https://www.clie.asia/saiyukikagekiden/os/
≪公式Twitter≫
＠saiyuki_kgkdn
