2019-12-27

劇団「少年社中」の代表作の一つとして挙げられる舞台「モマの火星探検記」が、2020年1月7日から東京・池袋のサンシャイン劇場を皮切りに、全国4都市にて上演されます。

本作の脚色・演出は、劇団「少年社中」主宰の毛利亘宏さんで、原作は宇宙飛行士の毛利衛氏が書いた児童文学「モマの火星探検記」。
宇宙へ2度行った毛利衛氏ならではの生命観、地球観、宇宙観から、人類史上初めて火星に到達した主人公『モマ』が少年時代の自分に語りかけながら火星での冒険を振り返る物語。
原作のストーリーと少年社中が過去に上演した仲間とロケット作りをする少女『ユーリ』が宇宙を夢見る物語「ハイレゾ」をミックスし、新たな物語として2012年に初演、2017年7月に再演を行い、今回が3度目の上演。

井俣太良さんをはじめとする少年社中劇団員11人に加え、矢崎広さん、生駒里奈さん、諸星翔希さん、松村龍之介さん、山崎大輝さん、伊藤昌弘さん、鎌苅健太さん、赤澤燈さん、鈴木勝吾さん、小須田康人さんらといった豪華キャストが出演します。

スマートボーイズでは、今作に出演するキャストの中から5名にそれぞれSPインタビュー！ 5日連続で各キャストをご紹介します。

SPパート⑤は、「モマ」役の矢崎広さんです。

「モマ」役の矢崎広さん

――よろしくお願いします。2017年の再演からの続投となりましたが、まずはオファーをもらった時の第一印象はいかがでしたか。

矢崎　またモマの世界に戻ってれられるんだという気持ちでいっぱいだったのと、2年半という早いスパンでの再演だと思ったんですが、それほどいろいろな方に認められていた上での再演なので、まだ出来るということを素直に嬉しく思いました。

――きっと、毛利さんに早く再演をしたいという気持ちがあったからでしょうね。

矢崎　そうですね。毛利さんにとってのタイミングというものも、あったかと思います。

――再び生駒さんとコンビを組みますが、2年半の間に矢崎さんも生駒さんも多くの作品に出演されて、より成長した姿を見せてくれるのがすごく楽しみです。

矢崎　自分自身がまたこの作品を出会ったらどうなるか楽しみですし、前回はまだ「乃木坂46」のメンバーだった生駒ちゃんが、グループを卒業して女優業を始めてというところを経て、どう新たなユーリを演じるんだろう？という、ある意味作品の一ファンとしても楽しみだなって思います。

――生駒さん以外にも、井俣さんを含めた少年社中の劇団員や、鎌苅健太さんや鈴木勝吾さんとも再び共演しますね。

矢崎　前回からキャストも変わりましたが、変わっていないメンバーもいるので、そこは心強い存在ですし、さらにパワーアップする作品を作っていけたらと思います。

――諸星さんと赤澤さんとは初共演だそうですね。

矢崎　まだ挨拶だけしかできていませんが、舞台を作る上で戦っている人たちなので、そこは信頼していますし、すごく楽しみです。

――その挨拶の際に、毛利さんともお話しされたそうですが、何か要望など言われたりしましたか？

矢崎　今のところはないですね。ただ僕が思っていることは一緒でした。この時点でまだモマにまったく手を付けていませんし、思い出そうともしていません。何故かというと、この作品はある種普遍的なところもあって、僕が2年半経って感じる部分が変わっていくと思うんです。稽古期間中にまた新たな気持ちを見つけたいなと思った時に、準備で思い出してしまうと、その前回をなぞってしまう気がするんです。なので、いい意味で忘れて、目指すところは同じですが、今の僕が感じるモマを作れたらと思っています。
それは毛利さんも同じ考えで、“今できる「モマの火星探検記」2020年バージョン”を目指しているとおっしゃっていたので、お客様には「あの世界がまた帰ってくる」という気持ちで待っていただきたいですし、だからこそ作品を深く深くパワーアップしていきたいです。

――再演をご覧になった方は今から楽しみですね。では今回初めて観劇する方への見どころを教えていただけますか。

矢崎　僕が初めてこの作品に出合った時に感じたものと、実際に演じた時に感じたものは全く違うけど、自分にとって大事なものを教えてくれるんですね。前回ご覧にになった方も観てもらいたいですが、まだ観ていない方はなおさら観に来て欲しいです。「モマの火星探検記」は少年社中さんの代表作だと思いますし、「少年社中はこういう劇団だよ」ということを言える作品ですから。「少年社中」という劇団名は知っているけどまだ見たことがないという方は、令和になって初めてのお正月明けですし、ふらっとでもいいので来ていただければと思います。

――少年社中の大きな特徴の一つと言えば、「ビジュアル」だと思いますが、前回と比べてまた大きく変わりましたね。

矢崎　テーマが「モマの故郷の寒い空」ということで、まるで氷の世界が見えるような綺麗なビジュアルになりました。僕自身楽しいスチール撮影でしたよ。

――この物語では、モマの周りで不思議な出来事が起こる……というあらすじにちなんで、矢崎さんがこれまで体験した“不思議な現象”を一つ教えていただけますか。

矢崎　これまで大きく何かが起こったような体験は明確にはないんですけど、スピリチュアルのような不思議な世界って存在して、いろんなことが全て宇宙に繋がっていることは信じています。人とのつながりも意味がありますし、いろいろなお仕事にも意味がありますし、不思議なことや不思議な体験とは捉えていないという考えですね。神社巡りとかも以前はしていましたが、神社には良い神様もいれば悪い神様もいることを知ってから、ちゃんと下調べしてから行くようにしましたね。

――最近、印象に残った神社とかありますか。

矢崎　仕事で行った神社でスタッフさんや突然倒れたりしたことがあったぐらいで、特に印象に残っている神社はないですね(笑)。あ、ありました。ある神社に建立している不動明王の仏像がメッチャ睨みを効かせてマジで怖かったですし、他の仏像もまるで生きているような感じで、あらゆるところから睨まれていましたね。

――このインタビューの掲載が年末ということで、2019年を振り返ってどんな一年でしたか？

矢崎　いろいろなことをやらせていただいた年だと思っています。ドラマや朗読劇もやりましたし、舞台「GOZEN」では、20代の自分を詰め込んだような内容でしたので、20代の自分を振り返り、そしてその20代の自分をどう30代の自分に立ち向かっていくかみたいなところを考えさせられました。
舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」では、いわゆる商業演劇というところの昔からあるしきたりやルールに触れて、それも改めて初心に帰るような、また勉強させられるような気持ちになりました。
今年一年を振り返って自分を決算しつつ、何が自分にあって何が自分に足りないというところを再認識して、2020年に向かっていかなければいけないなという年だったので、2019年の経験を来年以降に活かしたいなという年でした。

――今まで以上に経験した年だったんですね。

矢崎　そうですね。まだまだ楽しめるなって思いました。もうこんなことをやったからって、飽きても良いんですけどね(笑)。

――飽きないということは、まだまだ役者としての幅が広げられるということじゃないでしょうか。

矢崎　そう思いました。まだまだ令和になっても楽しめそうです。まだ解禁されていない情報が続々と控えているので、2020年は僕のファンにとっても楽しい年になってくれるんじゃないかなと思います。

――2020年も矢崎さんの活動に注目ですね。では最後に公演を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

矢崎　「モマの火星探検記」は、僕の舞台人生においても大事な作品です。僕がこう言っている意味が観に来ていただけたらわかると思います。まだ観ていない人はぜひぜひ観に来て欲しいですし、「今回も気になるけど、前回観たからなぁ」という人もいるかと思いますが、今回は今回でキャストも変わり、でも僕と生駒ちゃんは変わらないということで、また新たなルートを通って宇宙に旅立っていくと思いますし、ユーリも新しくロケットを作ると思います。僕たちと一緒にまた違う宇宙の旅に行きたいと思いますので、僕たちの宇宙船に、そしてユーリのロケットを一緒に作ってくれればと思います。

矢崎さん演じる「モマ」のソロビジュアル

＜introduction＞
宇宙をめぐる2つのストーリーが交差し絡み合い
「宇宙とは何か?」を解き明かしていく。

＜あらすじ＞
《モマの物語》
宇宙飛行士のモマは、父との約束を果たすために人類初の火星探検に挑む。
「人間はどこからきたのか、なんのために生きているのか」
火星に向かう旅の中でモマはその意味を考え続けていた。
そんなある日、モマの前に「幽霊」が現れる。
驚きながらも奇妙な出来事を受け入れる中で、
モマは少しずつ人間が生きる意味について考えていくのであった…。

《ユーリの物語》
北の国に住む少女ユーリの父親は宇宙飛行士だった。
彼女が生まれる前に人類初の火星探検に旅立ち、帰らぬ人となったという。
ユーリは行方不明となった父親にメッセージを送ろうと、
仲間と小型ロケットを作り始める。
やがて、失敗を繰り返すユーリの前に一人の「幽霊」が現れる。
幽霊はユーリに問いかける。
「宇宙の境界線はどこにあると思う?」
その姿にどこか懐かしさを感じたユーリは、幽霊との対話を繰り返しながら、
仲間たちと小型ロケットを完成させる。

果たして、時空を超え、モマとユーリの思いは交錯するのか――。

舞台「モマの火星探検記」は1月20日まで東京公演が行われ、2月1日より岡崎市民会館あおいホールにて愛知公演、2月7日よりサンケイホールブリーゼにて大阪公演、2月15日より福岡市民会館にて福岡公演がそれぞれ上演。詳細は下記のInformationから公式サイトをご確認ください。

※ヘアメイク＝林美由紀、スタイリスト＝小田優士

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☆Information

少年社中・東映プロデュース「モマの火星探検記」

原作：毛利衛「モマの火星探検記」(講談社刊)
脚色・演出：毛利亘宏(少年社中)

会場・日程：
【東京】サンシャイン劇場(東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館4F)
2020年1月7日(火)～ 20日(月) 20公演
【愛知】岡崎市民会館あおいホール(愛知県岡崎市六供町出崎15−1)
2020年2月1日(土)・2日(日) 4公演
【大阪】サンケイホールブリーゼ(大阪府大阪市北区梅田2丁目4−9 ブリーゼタワー7F)
2020年2月7日(金)～2月11日(火・祝) 8公演
【福岡】福岡市民会館(福岡県福岡市中央区天神5丁目1−23)
2020年2月15日(土)・16日(日) 3公演

出演：
井俣太良大竹えり田邉幸太郎堀池直毅廿浦裕介加藤良子
長谷川太郎杉山未央内山智絵竹内尚文川本裕之
矢崎広／生駒里奈
諸星翔希松村龍之介山崎大輝伊藤昌弘田村颯大／永島叶和（Wキャスト）
鎌苅健太赤澤燈鈴木勝吾／小須田康人

≪チケット取り扱いプレイガイド≫
【全国4都市共通】
e+ （イープラス） http://eplus.jp/shachu-moma/
ファミリーマート店内端末「Famiポート」（直接購入可能）

ローチケ https://l-tike.com/shachu-moma/（Lコード：31439）
ローソン、ミニストップ店内端末「Loppi」（直接購入可能）（24時間受付）

チケットぴあ https://w.pia.jp/t/shachu-moma/ （Pコード：497-729）
セブンイレブン、全国のチケットぴあ店舗での直接購入が可能。
（ファミリーマートはWEB購入分の支払い・チケット引換が可能）

≪公式サイト≫
http://www.shachu.com/moma2020/